急性脳症の症状は?急性脳症と症状の関連性をAIで無料でチェック

監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科

更新日
2026/10/27
公開日
2022/02/15

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急性脳症とは

脳神経のむくみによって広い範囲で脳機能障害を起こす状態です。せん妄状態や意識障害、痙攣などが急激に発生します。代謝障害や感染症、薬剤性など様々な原因があります。

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急性脳症の症状

急性脳症ではどのような症状がありますか?

意識障害やけいれんなどの症状がみられます。

急性脳症でみられる代表的な症状は意識障害とけいれんです。けいれんでは特に5分以上続くものや24時間以内に反復するものに注意が必要です。

また、頭蓋骨の中の圧力が高まることにより、頭痛や嘔吐、乳頭浮腫(眼底にある「視神経乳頭」という部分がむくみ、視界のぼやけなどが生じる)などがみられます。1歳半未満の子供では大泉門の膨隆もみられます。

さらに、中枢神経の中でも生命維持を担う「脳幹」と呼ばれる部分が圧迫されることにより、呼吸困難や血圧・脈拍の変化、眼球運動の障害がみられることもあります。

さらに詳しく:急性脳症ではどのような症状がありますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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急性脳症の原因

急性脳症の原因は何がありますか?

ウイルスなどの感染をきっかけに発症します。

急性脳症の多くは、感染症をきっかけとして発症します。

原因となる病原体としては、以下のようなウイルスが挙げられます。

特にインフルエンザウイルスとHHV-6が代表的で、ある調査ではそれぞれ急性脳症の原因の27%と17%を占めるとされています。

また、ウイルス以外にも、腸管出血性大腸菌やサルモネラ、マイコプラズマなどの感染をきっかけとして急性脳症を発症する場合もあります。

それ以外の原因として、以下のような病気が挙げられます。

さらに詳しく:急性脳症の原因は何がありますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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急性脳症の検査・診断

急性脳症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

以下に当てはまる場合、急性脳症が考えられます。

  • インフルエンザや突発性発疹で発熱している
  • 0~3歳の乳幼児である
  • 意識障害がみられる(いつもと違った言動があったり、ずっとぐったりしているなど)
  • けいれん(特に5分以上続くものや繰り返すもの)がある
  • もともと糖尿病やアルコール依存症などの病気があり、病状がよくない
  • 食事が偏っており、ビタミン障害がある

上記に当てはまらない場合でも、意識障害やけいれんがある場合は、速やかに病院を受診しましょう。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、急性脳症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:急性脳症のセルフチェックはできますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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急性脳症の治療・対処法

急性脳症への対処法は?

高度な集中治療管理が必要です。疑う際はすぐに受診してください。

急性脳症の場合、主にどのような治療をしますか?

全身状態の管理やけいれんに対する治療が行われます。

急性脳症を治療する方法は、現在確立されていません。脳全体に生じるむくみを取る治療や、けいれん発作やその予防のために、けいれんに対する治療を行います。

また、脳の障害により呼吸機能・血液循環の問題が起こる場合があるため、全身状態を改善・維持する治療が行われます。

具体的には、脳波や血中のナトリウム、血糖値、体温、栄養状態などをモニタリングし、管理を行います。

脳浮腫を取る治療

脳の腫れを軽減するために、浸透圧利尿薬(マンニトールなど)を使用します。

けいれん発作を止める治療

抗けいれん薬(ミダゾラムやジアゼパム、ロラゼパムなど)を使用します。

呼吸管理

急性脳症では無呼吸や誤嚥により低酸素状態となる場合があるため、重症度に応じて酸素投与や人工呼吸を行います。

循環管理

脳への十分な血流を確保するために輸液などを行います。

これらのほかにも、感染症や代謝性疾患がきっかけで、脳症が起きていると判断された場合は、きっかけとなった病気の治療を行うこともあります。

さらに詳しく:急性脳症の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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受診の目安・何科を受診するべきか

急性脳症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

救急外来を受診しましょう。

急性脳症は急激に発症する脳の障害で、最悪の場合死亡したり、麻痺などの後遺症が残ったりすることもある重篤な病気です。

早急な診断と治療が必要ですので、意識障害やけいれんがみられた場合は、すみやかに救急外来を受診しましょう。

「けいれんや明らかな意識障害はないが、様子がいつもと異なる」など、自分では判断がつかない場合は、小児科を受診して相談するのもよいでしょう。

インフルエンザなどの感染症にともなって疑わしい症状が出てきた場合は、感染症をみてもらった病院に相談するとスムーズです。

さらに詳しく:急性脳症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科

急性脳症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

疑った段階ですみやかに受診しましょう。

急性脳症は、悪化すると死亡したり、後遺症が残ったりすることもある重篤な病気です。

インフルエンザにかかっている子供で、けいれんがみられるなど、急性脳症を疑った場合はすぐに病院を受診しましょう。

特に以下のような症状がみられた場合には、すみやかな受診をおすすめします。

  • 意識状態の急な悪化
  • けいれんが5分以上継続
  • けいれんを24時間以内に何回も繰り返している
  • けいれんが止まったあと、意識がなく、ずっとぐったりしている状態が1時間以上継続している
  • けいれんがなくても、いつもと違った意味不明な言動をしたり、ずっとぐったりしている状態が1時間以上継続している
  • 半身の麻痺がある
さらに詳しく:急性脳症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科

急性脳症の専門医がいる近くの病院はありますか?

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急性脳症の薬

急性脳症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗けいれん薬を使用することが多いです。呼吸困難や精神症状などの副作用がみられます。

急性脳症そのものを治療はなく、対症療法ときっかけとなった病気に対する治療をします。

ただし、急性脳症ではけいれんがみられる場合が多く、そのような場合にはミダゾラム、ジアゼパム、ロラゼパムなどの抗けいれん薬が多く用いられます。

それぞれの副作用は、以下のように報告されています。

ミダゾラム

  • 依存性:頻度不明
  • 無呼吸、呼吸抑制:いずれも頻度不明
  • 舌根沈下(舌が喉の方に下がってしまい呼吸しにくくなること):0.1~5%未満
  • アナフィラキシーショック:頻度不明
  • 心停止:頻度不明
  • 心室頻拍、心室性頻脈:いずれも頻度不明
  • 悪性症候群:頻度不明

ジアゼパム

  • 依存性:頻度不明
  • 舌根沈下による気道閉塞、呼吸抑制:いずれも頻度不明
  • 刺激興奮、錯乱:いずれも頻度不明
  • 循環性ショック:頻度不明

ロラゼパム

  • 呼吸抑制、無呼吸:いずれも頻度不明
  • 心停止:頻度不明
  • 昏睡:頻度不明
  • 激越(感情が昂ること):頻度不明
  • 錯乱、攻撃性:いずれも頻度不明
さらに詳しく:急性脳症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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対処法・セルフケア

急性脳症を防ぐには、どうしたらよいですか?

感染症にかからないように、手洗いうがい、マスク着用などの感染対策をしましょう。

急性脳症はウイルスや細菌などの感染、もしくは代謝性疾患などがきっかけで起こる病気です。

なかでも発症のきっかけとして頻度が高いのがインフルエンザで、厚生労働省が行った調査によると急性脳症の27%がインフルエンザ感染に伴っていました。

したがって、インフルエンザの予防が急性脳症の予防につながります。インフルエンザワクチンの接種に加え、マスクや手洗い・うがいの徹底など基本的な感染対策を行うのがよいでしょう。

また、発熱しているお子さんからは目を離さず、けいれんや意識障害が生じた際には、すぐに病院を受診するようにしましょう。

そのほか、糖尿病や肝臓、腎臓の病気の悪化や、アルコール依存症、ビタミン障害を起こすような栄養バランスの悪い食事をされている場合は、脳症発症のリスクにつながるため、食生活には注意が必要です。

さらに詳しく:急性脳症を防ぐには、どうしたらよいですか?監修医師越智 佳奈文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
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急性脳症について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「急性脳症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 意識を一時失いましたか?
  • 最近、自身の記憶にない行動をしていたと周囲から指摘されましたか?
  • 呼びかけに応じず、指示にも従わない状態ですか?
  • 最近、普段とは違うおかしな行動をしていましたか?または、周りの人におかしな行動をしていたと指摘されましたか?
  • つねる、叩くなどの強い刺激を与えても痛がらないですか?

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この記事の監修医師

監修医師 原瀬 翔平

原瀬 翔平

亀田総合病院 脳神経内科・内科

University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。

更新日
2026/10/27
公開日
2022/02/15