意識を一時失ったという症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18
概要
「意識を一時失った」に関連する主の病気には、貧血、解離性障害、神経調節性失神などがあります。
失神とは
「失神」とはどのような症状ですか?
脳への血流が低下してしまうことで、一時的な意識消失が生じることです。
失神は、脳血流の一時的な低下により引き起こされる、突然起こる短い時間の意識の消失のことを示します。
原因はさまざまであり、緊張や神経の反射に伴って生じたり、自律神経の異常などが原因となることが多いです。
なかには、不整脈など心臓の病気が原因で引き起こされることもあり、命に関わるような病気の症状として生じることもあるため、注意が必要です。
失神の原因
意識が一瞬飛ぶことがあるのですが、原因はなんでしょうか?
失神は意識を失って倒れてしまう状態ですので、フッと意識が遠のく、といった症状は別の原因の可能性があります。
「一瞬意識が飛ぶ」の状況や時間、程度によります。
例えば、「眠くて授業中や会議中等に一瞬意識が飛ぶ」程度であれば、単純にうとうとしただけの可能性が高く、心配はいらないことが多いです。
「話している最中などに意識が飛ぶ」となると、てんかんなど失神以外の意識障害を起こすような病気の可能性が出てきます。
その他、起立性低血圧や貧血なども原因となる可能性はあります。
失神の場合には、基本的には「完全な意識消失があり、倒れるような状態」と考えていただくのが良いでしょう。
失神の原因や考えられる病気には何がありますか?
心臓病や血管の病気、神経の病気、反射の異常などで引き起こされることがあります。
失神はさまざまな要因で引き起こされることがあり、主な原因としては以下のようなものがあります。
心臓・血管の病気
急性心筋梗塞
血流障害によって不整脈が生じ、失神を引き起こすことがあります。
不整脈
脈が極端に速い、遅いなどによって、脳の血流が低下しやすくなる種類のものがあります。
大動脈弁狭窄
心臓の出口の血管のフタが開きにくくなることで、脳の血流が低下して失神を起こすことがあります。
閉塞性肥大型心筋症
心臓の出口付近の通り道が狭くなってしまい、脳の血流が低下して失神を起こすことがあります。
肺塞栓
肺の血管が詰まることで血流の流れが悪くなり、脳血流が低下して失神を起こしやすくなります。
脳血管
脳血管障害
脳の血管の流れが悪くなることで、失神を起こすことがあります。
自律神経障害
パーキンソン病、本態性起立性低血圧
神経の反射の異常が生じて、失神を起こすことがあります。
神経調節性失神
血管迷走神経反射
神経の反射に異常が生じ、失神を起こします。
状況失神
排便や排尿時などに神経の反射で、失神する状態です。
頸動脈過敏症候群
首の動脈を強く押すことで神経の反射が起こり、失神する状態です。
環境、薬剤
- 熱中症
- 薬剤性(降圧剤、硝酸剤等)
- アルコール
なども失神の原因になり得ます。
受診の目安・何科を受診するべきか
失神が見られた場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
頭痛や麻痺を伴うならば脳神経内科か脳神経外科を、それ以外の場合には循環器内科を受診しましょう。
頭痛や麻痺を伴う場合
頭痛や手足が動かしにくい、ろれつが回りにくいといった症状がある場合には脳血管の異常の可能性があるため、脳神経内科や脳神経外科の受診が必要です。
それ以外の場合
それ以外の失神の場合、一番怖いのは心臓病からくる失神であるため、まずは循環器内科を受診しましょう。
失神は、普通の状態ではまず起こることはない症状です。そのため、失神するということは重大な病気が原因となっている可能性も考え、できる限り早めに病院を受診する必要があります。
失神以外に、胸痛や呼吸が苦しい、頭痛、麻痺などの他の症状がある場合は重症な病気の可能性が高いため、救急外来受診や救急要請などを迅速に行う必要があります。
検査・診断
失神のセルフチェックはできますか?
気を失って倒れてしまう症状があれば、失神を起こしたと判断して良いです。解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
基本的には、意識を失って倒れてしまう状態は失神と考えて問題はありません。
極めて異常な状態であるため、意識が戻ったから様子を見るという安易な判断はせず、必ず受診が必要な状態であることをまずは認識してください。重大な病気が原因の可能性も考え、できる限り早めに病院を受診する必要があります。
失神以外に胸痛や呼吸が苦しい、頭痛、麻痺など他の症状がある場合は重症な病気の可能性が高く、救急外来受診や救急要請などを迅速に行う必要があります。
なお、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできますのでご活用ください。
失神の治療
失神の治療や予防方法には何がありますか?
生活習慣の改善、過酷な環境を避けるなどの予防が有効なことがあります。原因疾患がある場合には、その治療を行います。
神経調節性失神の場合
最も原因として多い神経調節性失神は、生活習慣や環境の乱れが大きく関わることがあります。
- 十分な水分摂取
- バランスの取れた食生活
- 過度の条件の悪い環境を避ける(暑い所や密集した場所、長時間の立位など)
といったことに注意するだけでも発症を抑えることができる場合もあります。
原因疾患がある場合
また、心臓病や神経の病気などが原因となる場合には、原因疾患の治療を最優先で行います。
特に心臓疾患では投薬治療以外に手術などが実施されることもあり、以下のような治療が行われることがあります。
ペースメーカー植え込み術
脈がゆっくりになり過ぎてしまうため、ペースメーカーによる電気刺激で心臓を動かす治療
心臓カテーテル治療
不整脈を引き起こすような心臓の血流障害の原因となる、流れが悪くなった血管を広げて、血流を改善させる治療
カテーテルアブレーション
不整脈の原因となる異常な電気の通り道を焼き切る治療
弁置換術(心臓の弁を交換する手術)
機能が悪くなった弁を取り替える治療
失神について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「意識を一時失った」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- これまでに、強い恐怖や驚き、緊張などを感じて意識がなくなったことはありますか?
- 意識がなくなってしまう前、気が遠くなる感じはありましたか?
- 意識がなくなる前、胸の痛みはありましたか?
- 意識がなくなる前、胸がドキドキしていましたか?
失神に関連する病気・症状
このページを見ている人はこんな病気も見ています
このページを見ている人は他にどんな病気を見ていますか?
この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/01/18