掌蹠膿疱症の場合、主にどのような治療をしますか?
虫歯や扁桃炎などの感染症の治療を並行しつつ、ステロイドなどの塗り薬で治療を行います。禁煙も重要です。
掌蹠膿疱症は、発症の原因に虫歯、扁桃炎、副鼻腔炎など歯科や耳鼻科で取り扱う感染症や喫煙が関係していることが多いです。
治癒を目指すためには、喫煙している人は禁煙すること、感染症の治療を行うことが重要です。感染症は軽くて自分で気付いていないこともあるので、自覚がなくても診察を受けるようにしましょう。
扁桃炎がある場合、他の治療などでうまく症状が良くならない場合には手術で扁桃を摘出することもあります。ほかに、歯科金属アレルギーが関係しているという報告がありますので、疑わしい場合には対処することもあります。
掌蹠膿疱症は原因治療によって治癒・もしくは症状の改善を期待できるものの、症状が出たり消えたりを繰り返しながら年単位で続くことが多い慢性疾患です。また、原因治療がうまくいって治癒する場合も、症状がなくなるまでには1~2年かかります。そのため、原因治療と並行して症状を抑えるための治療を行うことも重要です。
症状を抑えるためには、まずステロイドやビタミンD3の軟膏を用います。これらでよくならない場合には、症状がある部位に紫外線を当てる「光線療法」や、炎症や免疫をおさえる飲み薬や注射薬を使用することもあります。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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