機能性ディスペプシアでみぞおちの膨らみを感じることはありますか？

機能性ディスペプシアではお腹の膨満感（張る感じ）が症状として現れることがあります。これは機能性ディスペプシアの典型的な症状で、特に食後、上腹部のふくらみ、張りを感じることが多いです。この症状にはいくつかの原因が考えられており、そのひとつに胃の運動機能の低下があります。

機能性ディスペプシアでは胃の運動がうまくいかなくなり、食べたものが胃から十二指腸に移動するまでの時間が、通常よりも長くかかります。それによって、胃の中に食べ物やガスが長くとどまり、お腹の張り、圧迫感を感じることがあります。

また、内臓の知覚過敏も原因のひとつです。これは実際にそれほど胃が膨らんでいなくても、それを過剰に膨らんだように感じてしまう症状です。

症状への対策としては、1回の食事量を少なくすることや、暴飲暴食を避ける、ストレスの管理をするなど、生活習慣の面で行えることも多くあります。症状が改善しない場合には、胃の運動機能を改善する飲み薬が有効な場合もあるため、消化器内科を受診し、治療について相談しましょう。