機能性ディスペプシアによる早期満腹感について教えてください。

早期満腹感や早期膨満感は、少量の食事でもすぐにお腹がいっぱいになってしまう症状で、機能性ディスペプシアでよくみられる症状です。

これにはいくつかの原因が考えられており、まず胃の運動低下があります。機能性ディスペプシアの患者さんでは、胃の運動がうまくいかなくなり、食べたものが胃の中に長くとどまります。それが早期膨満感の原因となります。

また、機能性ディスペプシアでは内臓の知覚過敏があり、胃が少し膨らんだだけでも、強い満腹感を感じると考えられます。その結果、少量の食事ですぐに満腹となってしまい、食べられないという状況になります。

この対策としては、一度の食事量を減らして回数を増やしたり、胃の運動機能を改善する飲み薬があります。また、十分な睡眠やストレスの管理も症状の改善に有用です。症状が続く場合には消化器内科を受診し、治療について医師に相談しましょう。