女性不妊症で顕微授精を行う場合のリスクについて教えてください。

主に卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠、先天異常発生の確率がわずかに上がる、といったことが挙げられます。

解説

顕微授精のリスクは、主に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、多胎妊娠、先天異常発生の確率がわずかに上がるといったことが挙げられます。

①卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

採卵に伴って排卵誘発剤を使用した際に発生します。お腹の張り吐き気などの症状が現れ、重症化すると腹水や血栓症などの合併症を引き起こす可能性があります。

②多胎妊娠

複数の胚を移植することで、多胎妊娠のリスクが高まります。多胎妊娠は早産や低出生体重児、妊娠高血圧症候群など、母体・胎児双方に合併症をもたらすことが知られており、日本生殖医学会のガイドラインでは、原則として35歳未満の初回治療周期では1個、40歳未満の治療周期では2個以下の移植胚数とされています。

③長期的な安全性

顕微授精による出生児の先天異常や染色体異常の発生率は、一般的な体外受精と同程度とされています。体外受精児は先天性異常のリスクがわずかに高いとする報告もありますが、多くは両親の不妊症自体や年齢などの背景要因が影響していると考えられています。長期的な安全性について、今後も検証が必要です。

公開日

最終更新日

株式会社BearMedi 臨床検査技師

佐々木 祐子 監修

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