緊張型頭痛と片頭痛(偏頭痛)の違い・見分け方を教えてください。

頭痛の性質やその他の症状、きっかけ、治療薬などに違いがあります。

解説

緊張型頭痛片頭痛(偏頭痛)には、頭痛の性質やその他の症状、きっかけ、治療薬などに違いがあります。頭痛の性質や頭痛以外の症状に注目することで、見分けられることがあります。

緊張型頭痛と片頭痛の一般的な特徴を、以下に示します。

緊張型頭痛

  • きっかけ:長時間のデスクワークや精神的なストレスなど。
  • 痛みの特徴:頭を締め付けるような痛みが生じます。
  • 治療法:鎮痛薬、筋肉の緊張をほぐす薬(筋弛緩剤)、抗うつ薬などの薬物治療や、運動療法、マッサージなどの非薬物治療が行われます。
  • 頭痛以外の症状:一般的には悪心・嘔吐などの症状が生じることはありません。
  • 症状の持続期間:一般的には数十分から数日間持続します。
  • 予防薬:抗うつ薬が用いられることがあります。

片頭痛

  • きっかけ:精神的なストレスや睡眠不足、月経周期、天気の変化、運動、飲酒などさまざまなきっかけがあります。
  • 痛みの特徴:脈拍に一致した拍動性の頭痛が生じます。
  • 頭痛以外の症状:悪心・嘔吐などが生じることがあります。光や音、匂いに対して過敏になることがあります。頭痛前の前兆として、感覚の異常やめまい難聴、目の前がキラキラするような感じ(閃輝暗点)などの症状が現れることがあります。
  • 症状の持続期間:2時間から3日間ほど持続します。
  • 治療法:鎮痛薬や脳血管を収縮させる薬(トリプタン、エルゴタミン)、制吐剤などの薬物治療が主に行われます。
  • 予防薬:β遮断薬やカルシウム拮抗薬などが用いられます。

ただし、上記のような緊張型頭痛と片頭痛の特徴を併せ持つような頭痛が発生することがあり、この2つの病気の区別が難しいこともあります。

頭痛にお困りの方は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。

公開日

最終更新日

東京頭痛クリニック 脳神経内科

越智 佳奈 監修

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