くさび状欠損のセルフチェックはできますか?

鏡で歯の根元のくぼみを見たり、しみ方を確かめたりする方法がありますが確定はできません。

くさび状欠損に自分で気づくための手がかりと、セルフチェックではわからないことを説明します。

鏡でくさび状欠損をセルフチェックするポイント

明るい場所で、歯と歯ぐきの境目を順に見ていきます。確認したいのは次の点です。

  • 歯と歯ぐきの境目に、くぼみや段差がないか
  • くぼみが歯の外側(唇や頬に面した側)にないか
  • 前歯から奥歯まで、それぞれの歯の根元に変化がないか

受診した男性自衛官130人を調べた国内の研究では、欠損はすべて歯の外側にみられ、歯の種類では小臼歯に最も多く、前歯では少なかったと報告されています(口腔衛生学会雑誌に掲載された研究)。これは、くさび形以外の形も含む歯の根元の欠損全体の結果で、特定の職場の歯科を受診した男性を対象とした調査です。

しみ方からのセルフチェック

歯ブラシの毛先が触れたときや、冷たい飲食物や甘いもの、風にあたったときなどに感じる一時的な痛みは、知覚過敏の症状とされています。象牙質が露出すると起こり、露出しやすいのは歯の根元付近です(山形県口腔保健支援センター)。特定の歯の根元がしみるかどうかも手がかりになります。ただし、象牙質が露出する原因には、噛み合わせの異常、歯周病の進行、強い力での歯みがき、加齢などもあるとされており(山形県口腔保健支援センター)、しみるという症状だけでくさび状欠損と判断することはできません。

セルフチェックでわからないこと

研究では、欠損の深さを、輪郭がわずかに失われた段階から2mmを超える段階まで分けて調べており、見つかった欠損の多くは深さ1mm未満の浅いものでした(口腔衛生学会雑誌に掲載された研究)。こうした小さな変化を鏡だけで見分けたり、深さを確かめたりするのは簡単ではありません。また、くぼみがむし歯など別の原因によるものかどうかも、見た目だけでは判断できません。セルフチェックで見つからなかったとしても、欠損がないとは言い切れません。

気になる部位が見つかった場合は、写真を撮っておくと、医療機関へのご相談の際に変化を伝えやすくなります。

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関連する病気と症状

(参考文献)

高野知承ほか. 非う蝕性歯頸部欠損と歯磨き習慣, 咬合力, 咬合接触面積および平均圧力との関係. 口腔衛生学会雑誌. 2007, 57, 613-621.
山形県口腔保健支援センター「「知覚過敏」って何?」(青年期・壮年期シリーズvol.18)https://www.pref.yamagata.jp/documents/17944/hys.pdf.(参照 2026-10-22).

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