高眼圧症の原因は何がありますか?

角膜の厚さ、ステロイドの使用、隅角の異常、炎症(ぶどう膜炎)などさまざまです。

解説

高眼圧症では、さまざまな原因が考えられます。主な原因として以下のようなものがあります。

1. 房水の排出障害

目の中は、房水と呼ばれる液体が存在し、房水が適切に循環されることで眼圧(正常10~21mmHg)が維持されています。
しかし、隅角の異常に伴い房水の流れが滞ると眼圧が上昇することがあります。
排出経路である隅角が狭い場合や、線維柱帯の機能が低下している場合、高眼圧が起こりやすい状態になります。

2. ステロイド薬の使用

ステロイド薬を使用していると、一部の人では眼圧が上昇することがあります。
点眼薬だけでなく、内服薬や吸入薬、皮膚に塗るタイプのステロイドでも眼圧が上がることがあります。

3. 角膜の厚み

角膜が通常より厚い場合、眼圧が高めに測定されることがあります。
実際には、必ずしも眼圧が高いわけではありません。積極的な治療を行わないこともあります。
逆に角膜が薄い場合には、眼圧が低く測定される場合があります。

4. 目の外傷

目に強い衝撃を受けたことがある場合に房水内に出血や炎症を起こすことや、虹彩や隅角に異常をきたす場合に眼圧が上昇することがあります。
外傷による眼圧上昇は、受傷から時間が経過してから現れることもあるため、注意が必要です。

その他として、糖尿病による新生血管緑内障なども眼圧が上がる要素になります。

公開日

最終更新日

東北大学病院 眼科

山口 知暁 監修

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高眼圧症

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関連するQ&A

「高眼圧症」とはどのような病気ですか?

高眼圧症とは、眼圧が高い状態を指します。

高眼圧症ではどのような症状がありますか?

眼圧の数値にもよりますが、目が痛くなることがあり、場合によっては頭痛や吐き気を認めます。

高眼圧症には初期症状はありますか?

多くの場合、明確な初期症状はありません。時に目の痛みや違和感、頭痛や吐き気を伴います。

高眼圧症の場合、主にどのような治療をしますか?

眼圧の程度によって眼圧を下げる治療を行い、適宜高眼圧になった原因に対する治療を行います。

高眼圧症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

高眼圧症が疑われる場合は、眼科を受診するのが適切です。

高眼圧症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

高眼圧症が疑われる場合、早めに眼科を受診することをおすすめします。

高眼圧症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

高眼圧症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

高眼圧症の治療では、眼圧を下げる点眼薬を使用することがあり、代表的な副作用は充血を引き起こします。

高眼圧症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

点眼薬の追加やレーザー治療、場合によっては手術を行います。

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