重症筋無力症でやってはいけないことはありますか?
はい。特定の薬剤の使用、過労、ストレス、生ワクチンの接種、感染症、妊娠や手術、アルコールには注意が必要です。
特定の薬剤の使用、過度の疲労、ストレス、生ワクチンの接種、感染症、妊娠や手術、飲酒や喫煙は重症筋無力症の悪化につながるため、避けるようにしてください。
しかしながら、重症筋無力症の患者さんがやってよいこと、やってはいけないことは、個々の患者さんの状態に応じて異なりますので、主治医の指示に従うようにしましょう。
特定の薬剤の使用を避ける
特定の向精神薬(精神を安定させたり、睡眠を導入したりする薬剤)、筋弛緩薬(筋肉の痛みやこわばりを緩める薬剤)、抗生物質などでは症状を悪化させることがあるため、主治医や薬剤師に重症筋無力症であることを伝え、適切に処方してもらうようにしましょう。
過度の疲労、ストレスを避ける
適度な休息を取り、無理をしないようにしてください。リラクゼーションなどでストレスを軽減することが望ましいです。
生ワクチンは接種しない
インフルエンザなどの不活化ワクチンの接種は支障ありません。ステロイドや免疫抑制剤での治療中の生ワクチンの接種は避けましょう。
感染症に注意する
手洗いや予防接種などで感染症から身を守ることが重要です。
妊娠や手術の際には注意する
妊娠や手術の際には、適切な管理を行う必要があります。重症筋無力症であることを必ず伝えましょう。
アルコールの過剰摂取を避ける
重症筋無力症の症状が抑えられない場合には、アルコールを避けることが望ましいです。
喫煙を避ける
喫煙により呼吸器疾患を併発し、重症筋無力症の症状が悪化する可能性が考えられています。禁煙が望ましいです。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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