ウエスト症候群は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)療法や抗てんかん薬などを用います。いずれの薬でも副作用が生じる可能性はあります。

解説

ウエスト症候群の治療の目的は、発作をコントロールし発達を促すことです。主に、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)療法、ビガバトリン、抗てんかん薬、ビタミンB6による治療が検討されます。
ACTH療法は、ACTHを筋肉内に注射することで、副腎皮質からステロイドホルモンの分泌を促し、発作や脳波所見を改善させるというものです。副作用に、高血圧、電解質異常、易感染性(いかんせんせい:感染しやすくなる状態のこと)などがあります。最初の2週間程度は毎日使用し、徐々に使用回数を減らしていきます。
ACTH療法の前に、ビタミンB6や従来の抗てんかん薬を1~2週間程度使用して様子をみることもあります。
また、ACTH療法が有効でなかった場合の選択肢として、ビガバトリンがあげられます。副作用には、視野・視力障害などがあり、定期的な眼科診察が必要になります。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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(参考文献)

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