心電図の波形にはどのような種類がありますか？

通常、心電図はP波、QRS波、T波の3つの波で構成されています。
これらの3つの波が、それぞれ心臓のどの部分に電気が流れているかを表しています。
心臓には、大きく分けると

• 心房（心臓にある4つの部屋のうち、左右上方にある2部屋）
• 心室（心臓にある4つの部屋のうち、左右下方にある2部屋）

という2種類の部屋があります。電気が心房から心室に伝わることで心臓が順番に収縮し、血液も心房から心室、全身へと送られるようになっています。

心電図では、

• P波：心房内の電気の流れ
• QRS波：心室内の電気の流れ
• T波：心室の電気の流れの回復

をそれぞれ表しています。これらの波の高さや波同士の間隔などに異常がないかを見ることで、波形の異常がないかを評価します。

また、これら以外にもJ波やU波といった波が出ることがありますが、必ずしも病気を表すものではありません。