AFPが少し高い場合、どれくらい危険ですか?

状況によるため、一概に言えません。

解説

AFPの基準値は、測定法にもよりますが10~20ng/mL以下とされており、これを超えると異常値となります。

AFPは、肝細胞がん(いわゆる肝臓がん)の補助診断や治療効果判定の指標に用いられますが、肝細胞がん以外でも肝硬変や肝炎などの肝疾患や、AFPを産生するその他の腫瘍(卵黄嚢腫瘍、肝芽腫など)、妊娠でも高値となります。
特に肝硬変や肝炎の場合には軽度高値となることが多く、肝細胞がんのスクリーニングという意味では、AFPが200ng/ml以上の上昇や持続的な上昇が見られた場合に肝細胞がんをより強く疑います。

もちろん、AFPが軽度高値や正常の場合でも肝細胞がんがあることはあり、また、普段のAFPの値は元々の肝臓の状態によって一人一人違うため、一概には言えません。
いずれにせよ肝細胞がんがあるかどうかは腫瘍マーカーの結果のみでは判断できないため、異常を指摘された場合は医療機関の受診をおすすめします。

公開日

最終更新日

横浜医療センター 消化器科

川崎 千瑛 監修

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