ベドリズマブ(エンタイビオⓇ)にはどのような副作用がありますか?

重大な副作用として、投与中または投与後24時間以内に息苦しさ・気管支の痙攣・発疹などの反応や、肺炎・敗血症などの重篤な感染症があらわれることがあります。

解説

ベドリズマブ(エンタイビオⓇ)は、炎症性腸疾患(IBD)であるクローン病潰瘍性大腸炎の治療に使用される生物学的製剤(病気の発症・悪化に関連する特定の物質に作用するお薬)です。ベドリズマブは、消化管粘膜の炎症に関与しているα4β7インテグリンという物質に作用することで、腸の炎症を抑えます。
主な副作用と重大な副作用について、次のように報告されています。

主な副作用(0.1〜5%)

など

重大な副作用

インフュージョン・リアクション

インフュージョン・リアクション(投与中~投与後24時間以内に見られる注射に伴うアレルギー反応)は3.6%に起こると報告されています。程度はさまざまですが、具体的な症状として、息苦しさ、発疹、気管支の痙攣、皮膚の赤み、血圧の変動、心拍数の増加などがみられます。

肺炎・敗血症・結核などの重篤な感染症

肺炎・敗血症(感染が広がり全身の臓器で命に関わる障害をきたすこと)・結核などの重篤な感染症は1.4%に見られると報告があります。具体的な症状として、発熱、身体のだるさ、咳・鼻水、痰などがみられます。生物学的製剤は感染症にかかりやすくなる一面があるため感染症に注意が必要です。

進行性多巣性白質脳症

進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)は頻度は不明ですが報告があります。具体的な症状として、身体の片側の麻痺、手足の麻痺、認知機能の障害などがみられます。

お薬の投与後に気になる症状があれば、ぜひ医師・薬剤師へご相談ください。

公開日

最終更新日

新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科

吉岡 藍子 監修

(参考文献)

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