かかとの痛みと左足底筋腱損傷の診断について、早期改善策を教えてください。
60代・女性のご相談
かかとの痛みについてご相談させていただきます。1ヶ月ほど前、朝起きて歩こうとした際に左のかかとが痛み、歩行が困難になりました。整形外科を2件受診し、レントゲン検査を受けましたが、骨に異常は見つかりませんでした。1件目の医師からは軟膏を塗るよう指示されましたが、改善は見られませんでした。2件目では左足底筋腱損傷と診断され、2ヶ月の安静を勧められましたが、特別な治療や投薬は行われていません。現在、週1回のリハビリに通い、マッサージと簡単な筋力トレーニングを受けています。
医師からは、痛み止めを極力避けるよう指示されており、在宅勤務をしながらかかとに負担をかけないよう努めています。しかし、痛みは軽減せず、歩行時や体重がかかるときにピリピリとした痛みが続いています。家の中でも杖を使用しており、普通に歩けるようになるのか不安です。
この診断と治療法に加え、早期改善のための方法や他にできることがあれば教えていただきたいです。どうかアドバイスをお願いいたします。
左のかかとの痛みが1ヶ月以上も続いているとのこと、不安なお気持ち、お察しします。2つの整形外科を受診され、レントゲン検査では骨に異常がないと診断されたそうですね。1つ目の病院では軟膏を処方され、2つ目の病院では左足底筋腱損傷と診断されてリハビリを受けているとのことですが、痛みが改善せず、歩くのも怖い状態が続いているとのこと、本当に大変ですね。
【考えられる原因】
現在、左足底筋腱損傷と診断されていますが、かかとの痛みには他にもいくつかの原因が考えられます。
- 足底腱膜炎: かかとの痛みの原因としてよくあるもので、足の裏の膜に炎症が起こることによって痛みが出ます。特に朝起きたときに痛みが強くなることが多いです。
- アキレス腱周囲炎:アキレス腱の周りに炎症が起きることで、かかとに痛みが出ることがあります。
- 踵骨骨棘:かかとの骨に小さな突起ができて、それが痛みを引き起こすことがあります。
- 神経の圧迫:腰や坐骨神経が圧迫されることで、かかとに痛みやしびれが出ることがあります。
- その他の原因:骨折や関節炎など、他にも様々な原因でかかとの痛みが起こることがあります。
【対処法】
- リハビリとストレッチ:理学療法士によるリハビリを受けることで、筋肉や関節の柔軟性を高めることができます。自宅でも足のストレッチを試してみると良いでしょう。タオルを使って足の裏を伸ばす方法もあります。
- 靴の工夫:インソールやサポーターを使って、足への負担を軽減することができます。クッション性の高い靴を選ぶと良いでしょう。
- 日常生活での注意:ハイヒールや硬い靴を避け、長時間の立ち仕事や歩行を控え、こまめに休憩を取りましょう。
- 再度の医療機関受診:現在の治療で改善が見られない場合は、他の検査を受けることも考えてみてください。専門的な診断を受けることで、より適切な治療が見つかるかもしれません。
- 薬の使用:痛みが強いときには、痛みを和らげる薬が役立つことがあります。
- 注射療法:痛みが非常に強い場合は、医師と相談の上、注射による治療を検討することもあります。
【まとめ】
かかとの痛みが続くと不安になりますが、原因は一つではなく、いくつかの可能性があります。ストレッチや靴の工夫など、日常生活でできることを試してみて、それでも改善が見られない場合は、再度医療機関を受診してみてください。あなたの痛みが少しでも和らぐことを願っています。お近くの医療機関を探す際には、インターネットでの検索もご活用ください。
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