不整脈とスポーツ時の脈拍上昇について相談させてください。
60代・男性のご相談
不整脈があり、特にスポーツ中の脈拍が最大160拍になることが気になっています。現在、週に2回、90分ほど競技バドミントンを行い、若い人たちと一緒に練習しています。普段の安静時の脈拍は50台ですが、階段を登ると動悸や息苦しさを感じることがあります。仕事は週に2回ほど夜間作業があります。
家族歴として、父親は大動脈弁狭窄症で手術を受け、母親は心筋梗塞で亡くなっています。私は24時間のホルター心電図や心エコー検査を受けましたが、その時は異常は見つかりませんでした。現在、高血圧の薬を処方されていますが、糖尿病に関しては薬の治療は行っておらず、食事療法を行っています。人間ドックでは動脈硬化が進んでいると言われました。
身体を動かすことはよいとされているため、バドミントンのほかに週2回、1時間のウォーキングも行っています。このままスポーツを続けてよいのか、どのような症状が出たら受診すべきか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。運動を積極的に取り組んでいらっしゃること、本当に素晴らしいですね。運動中の脈拍の上昇や階段を上るときの動悸や息切れについて心配されているお気持ち、よくわかります。これからも安心して運動を続けるために、いくつかのポイントをお伝えしますね。
【運動を続けるために】
まず、バドミントンを続けていいかどうかですが、すぐにやめる必要はありません。ただ、一度心臓の状態を詳しく調べてもらうことをおすすめします。運動中に脈拍が上がるのは普通のことですが、心臓に負担がかかっていないか確認することが大切です。
特に、階段を上るときの動悸や息切れは、心臓の働きに問題があるかもしれません。心臓の血流が足りていない可能性も考えられます。また、高血圧や糖尿病があると、心臓や血管に負担がかかることがあります。ご家族の病歴も考慮し、再度検査を受けることをおすすめします。
【どんな症状が出たら受診すべきか】
次のような症状が出たら、すぐに運動をやめて医療機関を受診してください。症状が強い場合は、救急車を呼ぶことも考えてください。
- 胸の痛みや圧迫感
- 胸以外の痛み(肩や首、腕など)
- 強い動悸や脈の乱れ
- 息切れや呼吸が苦しい
- 冷や汗
- めまいやふらつき、失神
これらの症状は、心臓に関する緊急のサインかもしれません。
【次に取るべき行動】
- 心臓の専門医を受診することを最優先にしてください。現在の症状を詳しく伝え、必要な検査を受けましょう。運動がどの程度安全かを確認してもらうことが大切です。
- 医師と相談しながら、運動の計画を立てましょう。運動の強度や頻度についてアドバイスを受け、必要に応じて見直すことも考えてください。
- 高血圧や糖尿病の管理を続けましょう。心臓への負担を減らすために、これらの病気の治療はとても重要です。定期的な健康診断も忘れずに。
【まとめ】
バドミントンを楽しむ中で、脈拍の上昇や動悸・息切れに不安を感じているのですね。心配な気持ちを抱えたままではなく、心臓の専門医を受診して、安心して運動を続けられるようにしましょう。何かあればすぐに医療機関を受診してくださいね。どうぞお大事になさってください。
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