脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の痛みが悪化しています。治療法について教えてください。
70代・女性のご相談
左足の痛みが長く続いていて、本当に大変ですね。整形外科で治療を受けているのに、なかなか良くならないと不安になるお気持ち、よくわかります。
坐骨神経痛は、腰からお尻、ふくらはぎ、足にかけての神経が圧迫されることで起こる痛みやしびれです。よくある原因の一つに、背骨の周りの組織が変形して神経を圧迫する脊柱管狭窄症があります。治療を続けているのに症状が悪化している場合、いくつかの可能性が考えられます。
まず一つ目は、脊柱管狭窄症が少しずつ進行している場合です。特に腰に負担がかかる作業を続けていると、悪化が早まることがあります。重いものを持ったり、長時間座ったりすることが多いと、症状が進むことがあります。1時間に1分ほど立ち上がるなど、腰に負担をかけない工夫をしてみてください。症状が悪化している場合は、医師と相談して薬を調整することも一つの方法です。日常生活に気をつけながら治療を続けることで、少しずつ良くなることが期待できます。
もう一つの可能性は、実は別の病気が隠れている場合です。例えば、骨がもろくなる骨粗鬆症があると、背骨の骨折が原因で痛みが悪化することがあります。また、まれにですが、脊髄の周りに腫瘍ができることもあります。こうした場合、薬だけでは改善が難しいことがあり、手術が必要になることもあります。詳しく調べるためには、MRI検査が役立ちます。もし長い間症状が改善しないようであれば、一度検査を受けてみるのも良いかもしれません。
【まとめ】
坐骨神経痛が長く続いている場合、病気が進行している可能性や他の病気の可能性があります。専門医の意見を聞き、必要に応じて精密検査を受けることを考えてみてください。どうぞお大事になさってくださいね。
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