息子の腹痛と下痢が続いていて、過敏性腸症候群と診断されています。どう対処すればよいでしょうか?
匿名さんの相談
10代 / 男性
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この相談に回答した医師
ユビー医師チーム
ご相談ありがとうございます。お子様の腹痛と下痢の症状が続いているとのこと、大変お困りのことと思います。過敏性腸症候群(IBS)と診断されているとのことですが、症状が良くならない、もしくは悪化している場合、いくつかの点を確認することが重要です。
過敏性腸症候群について
過敏性腸症候群はストレスや食生活、生活習慣が大きく影響することが知られています。特に食生活がほぼ肉食ということですが、腸内環境を整えるためにはバランスの取れた食事が重要です。野菜や果物、全粒穀物などの食物繊維を多く含む食品を摂ることで、腸内の善玉菌を増やし、腸の働きを改善することが期待できます。
また、ストレスが症状を悪化させることもあります。学校生活や家庭でのストレスがないか、確認してみてください。ストレスを軽減するためのリラクゼーション法や適度な運動も効果的です。
診断してくれた医療機関から薬の処方はありますか?まだ薬が処方されていない場合は、食生活などの生活習慣を是正するとともに薬のサポートを受けることも効果的と思われます。
過敏性腸症候群は、基本的には他の病気が否定された上で診断される病気なので、大腸内視鏡などの検査が必要になります。おそらく、中学生なので、大腸内視鏡検査は行ったことがないかもしれませんが、検査歴はありますか?以前は便秘がちだったのが最近は下痢に変わっているという症状の変化もあるため、一度大腸内視鏡検査を行なってもいいかもしれません。例えば、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)や感染症、食物アレルギーなどの他の病気が合併している可能性も考えられます。これらの疾患は、適切な治療を受けることで症状が改善することがあります。
大腸内視鏡検査は消化器内科で行いますが、基本的には小児科のバックアップ体制があるような病院(消化器内科、小児科いずれもある総合病院)あるいは地域によっては大学病院規模でないと検査を行わない場合もありますので、まずは現在かかりつけの医療機関に症状が落ち着いかないため、検査は必要ないか相談するのがいいと思われます。必要時は紹介状をもらって受診が可能です。
受診の目安
以下の状況が重要です
- 腹痛が非常に強い場合
- 血便が出る場合
- 体重が減少している場合
- 発熱が続く場合
これらの症状がある場合は、過敏性腸症候群とは別の問題は起こっている可能性もあるため、早急に医療機関を受診することをお勧めします。
まとめ
お子様の腹痛と下痢の症状が続いている場合、食生活の改善やストレス管理が重要で、場合によっては薬のサポートも有用です。また、他の疾患の可能性も考慮し、特に強い腹痛や血便、体重減少、発熱がある場合は早急に受診してください。お近くの消化器内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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