シェーグレン症候群と診断済みですが、ドライアイの症状が気になります。
60代・女性のご相談
シェーグレン症候群は、体の免疫システムが自分自身を攻撃してしまう病気の一つです。特に涙や唾液を作る部分が影響を受けるため、目や口が乾くといった症状がよく見られます。
すでにシェーグレン症候群と診断されているけれど、ドライアイの症状が気になるとのことですね。まず、目や口の乾燥があり、涙や唾液を作る機能が低下していることが検査でわかること、唇の組織に炎症があること、そして特有の抗体が見つかることなどで診断されます。これらの点について確認してみてください。乾燥の症状だけで診断するのは難しいこともあります。
また、シェーグレン症候群は、関節リウマチや他の免疫の病気と一緒に起こることもあります。もし診断を受けていて、目の乾きがひどくなったり、目の奥が痛んだり、頭痛がする場合は、治療が十分でないかもしれません。リウマチ科や内科で治療を見直すことを考えてみてください。
目の乾きが続くと、目の表面が傷つきやすくなり、視力が落ちたり感染症のリスクが高まることがあります。目の乾きや違和感が続く場合は、リウマチ科や眼科で定期的に診てもらうことが大切です。眼科では、涙の量や質を調べて、適切な治療法を提案してくれます。例えば、人工涙液の点眼薬を使ったり、涙の蒸発を防ぐための眼鏡を使ったりする方法があります。
もし、ドライアイの症状が日常生活に影響を与えたり、視力が落ちたり、頭痛が続くようなら、早めに眼科を受診することをお勧めします。
自分でできる対策としては、目を休めることや、加湿器を使って部屋の湿度を保つこと、目をこすらないようにすることが挙げられます。また、パソコンやスマートフォンの使用時間を減らし、定期的に目を休めることも大切です。
【まとめ】
シェーグレン症候群による目の乾きがひどくなっている場合は、リウマチ科や眼科で診てもらうことが大切です。視力が落ちたり、頭痛が続く場合は、早めに受診してください。リウマチ科や内科での定期的なフォローアップも考えてみましょう。目を休めたり、部屋の湿度を保つことも効果的です。お体を大切にしてくださいね。
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