小細胞肺がん(ステージ3)と間質性肺炎の治療方針について相談させてください。

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70代男性のご相談

父が小細胞肺がん(ステージ3)と診断されました。治療しなかった場合の余命は数ヶ月とされ、同時に間質性肺炎も見つかったため、放射線治療は行えず、カルボプラチンという抗がん剤治療のみが提案されました。入院初日の検査でがんが小さくなっていたため、治療は行わず退院しましたが、その後の検査でがんが再び大きくなり始めました。 2ヶ月前の時点で再度治療入院の話が出ましたが、抗がん剤治療を行っても余命が数ヶ月延びるだけとのことで、父は治療を行わない選択をしました。しかし、家族としては他に良い治療法がないかと考え、セカンドオピニオンや他の病院での診察を検討しています。 先月と今月の検査でもがんは少し大きくなっているようです。何か良いアドバイスをいただけると助かります。
医師の回答

この度はご相談いただき、ありがとうございます。ご家族の皆様が不安に思われるお気持ち、よくわかります。少しでもお力になれればと思い、今後の治療についてお話しさせていただきますね。

【小細胞肺がんの診断について】

お父様が小細胞肺がんと診断されたとのこと、心配ですよね。主治医の先生からは、放射線治療は難しいけれど、抗がん剤治療を行うと説明を受けたとのことですね。小細胞肺がんには「限局型」と「進展型」があり、今回の説明から「限局型」と判断されているようです。

一般的に、治療を行わない場合の生存期間は2~4ヶ月とされていますので、主治医の先生の見立ては妥当かと思います。間質性肺炎があるため、化学療法のみの治療になるのは理解できます。特に高齢の方には、化学療法と放射線の併用は負担が大きいことが報告されています。カルボプラチンという薬剤は、腎臓への負担が少ないため、選ばれたのだと思います。

【治療の選択肢について】

ご家族として、少しでも良い治療法を探したいお気持ち、よくわかります。セカンドオピニオンを考えるのも良い選択肢です。限局型の治療は進展型と似ている部分もありますが、放射線治療がない分、投与スケジュールが異なることがあります。

進展型の治療では、免疫チェックポイント阻害薬という新しい薬が使われることがありますが、間質性肺炎がある場合は慎重に考える必要があります。リスクと効果をよく考えた上で、主治医の先生と相談されることをお勧めします。

お父様の治療について不安に思われるのは当然です。何かご質問や不明な点がありましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。少しでも安心して治療に臨めるよう、心からお祈りしています。

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