コロナ後の咳と肺門部リンパ節腫大、外科生検の必要性について教えてください。
50代・女性のご相談
コロナに感染してから約3週間後に咳が始まり、半年ほど続いています。最近では乾いた咳がひどくなってきましたが、寝ている間は咳が出ません。肺のCT検査では、肺門部リンパ節の腫大が疑われ、気管支鏡での検査を受けましたが、検査中に動いてしまい、検体がうまく取れなかったとのことです。映像では赤みを帯びたプチプチのような表面が見られました。
現在、外科生検を勧められていますが、素人考えではステロイドの吸入薬などで症状が改善しないか試してみても良いのではないかと考えています。高血圧の治療も受けているため、どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。症状が良くならず、悪化しているようで心配です。どうかご意見をお聞かせください。
こんにちは。コロナにかかった後から続く咳や、最近の乾いた咳の悪化について、とても心配されていることと思います。お困りの症状について、一緒に考えていきましょう。
気管支鏡検査で見られた赤みやプチプチした表面は、感染後の炎症やアレルギー反応が原因かもしれません。咳が続く理由を探るために、組織を詳しく調べる外科生検という方法もありますが、これは体に負担がかかる検査です。ステロイド吸入薬を試してみたいというお気持ちもよく分かります。
そこで、咳の原因を特定し、適切な治療法を選ぶために、以下のことを考えてみてはいかがでしょうか。
- アレルギー検査の実施:咳がアレルギーによるものである可能性もあります。アレルギー検査を行うことで、ステロイド吸入薬が効果的かどうか判断できることがあります。
- 感染症の再検査:コロナ感染後に他の感染症にかかっている可能性もあります。必要に応じて、再度感染症の検査を受けてみるのも良いかもしれません。
- 専門医への相談:咳が長引いている場合は、呼吸器の専門医に相談することをお勧めします。専門医は、より詳しい検査や診断、治療の提案ができます。
- ステロイド吸入薬の使用:外科生検を行う前に、医師と相談しながらステロイド吸入薬を試してみるのも一つの方法です。ステロイドは炎症を抑える効果が期待できるため、症状が改善するかもしれません。
【まとめ】
コロナ感染後の長引く咳や最近の悪化について、不安な日々を過ごされていることと思います。アレルギー検査や感染症の再検査、必要であれば呼吸器の専門医への相談などを検討してみてください。ステロイド吸入薬を試すことも選択肢の一つですので、医師とよく相談しながら治療を進めていきましょう。あなたの健康が少しでも早く回復することを心から願っています。
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