脱水症はセルフチェックできる?脱水症と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック京橋・東京駅前 精神科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
脱水症と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「脱水症」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「脱水症」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、嘔気・嘔吐(24%)、倦怠感(8%)、尿量減少(7%)などでした。
受診した診療科は、内科(55%)、小児科(6%)、消化器内科(5%)の順でした。
ユビーなら無料で、症状に関連のある病気や診療科をチェックできます
脱水症とは
体にとって必要な水分が不足している状態です。塩分や糖分も合わせて不足していることがあります。
「脱水症」とはどのような病気ですか?
体内の水分と電解質(塩分など)が不足した状態です。生命維持に影響するため、放置すると危険な病気です。
脱水症とは、体の中の水分と、ナトリウムやカリウムなどの電解質(塩分などのミネラル)が失われて不足している状態のことです。私たちの体の約60%は水分でできており、生命を維持するために非常に重要な役割を担っています。この体液が不足すると、頭痛や吐き気、だるさなどのさまざまな不調が現れます。
単に喉が渇くだけでなく、進行すると意識がもうろうとしたり、臓器の働きが悪くなったりすることもあるため、軽く考えずに早めに対処することが大切です。特に夏場やスポーツ時だけでなく、冬の乾燥した環境や、発熱、下痢などの体調不良の際にも起こりやすい身近な病気です。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の症状
脱水症には初期症状はありますか?
強い喉の渇きや口の粘つき、尿の色が濃くなるなどが初期症状です。見過ごしやすいサインに注意しましょう。
脱水症の初期症状としては、まず「喉の渇き」が挙げられます。また、口の中がネバネバと粘つく感じがしたり、尿の回数が普段より減り、色がいつもより濃い黄色になったりするのも重要な初期症状です。
その他にも、なんとなく体がだるい、ぼーっとするといった軽い倦怠感も現れることがあります。これらのサインは、日常生活の中で見過ごしてしまいがちですが、脱水症の始まりを知らせる重要な警告になります。特に高齢者は喉の渇きを感じにくいため、尿の色などを意識的に確認することが早期発見につながります。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症で下痢が続くのはなぜですか?
胃腸炎などで腸の水分吸収能力が落ちているためです。下痢でさらに水分が失われ、脱水が悪化します。
脱水症の際に下痢が続くのは、多くの場合、ウイルスによる感染性胃腸炎が原因となっています。
胃腸炎になると、腸の粘膜がダメージを受け、水分を正常に吸収する能力が低下します。さらに、腸の動きが過剰になったり、腸管から水分が余計に分泌されたりするため、便が水っぽくなり下痢として排出されます。この下痢によって体は、さらに多くの水分と電解質を失い、脱水症状が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。
つまり、「脱水症だから下痢が続く」というよりは、「下痢が続く原因(胃腸炎など)があるために、脱水症が引き起こされ、悪化していく」と、理解するのが正確です。
脱水症ではどのような症状がありますか?
喉の渇きや尿の減少、頭痛、めまいが起きます。重症化すると、けいれんや意識障害に至ることもあります。
脱水症の症状は、その進行度によってさまざまです。初期の段階では、強い喉の渇きや口の中の粘つき、尿の量が減って色が濃くなるといったサインが現れます。
少し進行すると、頭痛やめまい、立ちくらみ、体のだるさ、食欲不振などを感じることがあります。さらに重症化すると、筋肉のけいれんが起きたり、血圧が低下したりします。
最も危険な状態では、呼びかけへの反応が鈍くなる、意識がもうろうとするなどの意識障害が現れ、命に関わることもあります。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の原因
脱水症の原因は何がありますか?
大量の汗や、嘔吐・下痢で水分が失われることが主な原因です。水分摂取の不足や発熱時にも起こります。
脱水症の主な原因は、体から出ていく水分量に対して、口から入る水分量が追いつかなくなることです。具体的には、暑い場所での活動やスポーツによる大量の発汗が代表的です。
また、ウイルスや細菌の感染による嘔吐や下痢は、水分と電解質を急激に失うため、脱水症の大きな原因となります。発熱時も、体温を下げようと汗をかいたり、呼吸が速くなったりすることで、知らず知らずのうちに水分が失われていきます。
そのほか、食欲不振や喉の渇きを感じにくい高齢者など、そもそも水分摂取量が不足している場合や、利尿作用のある薬の影響で尿量が増えることも原因となり得ます。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の検査・診断
脱水症のセルフチェックはできますか?
解説欄をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
自分でできる簡単な脱水症のチェック方法が、いくつかあります。
ひとつ目は「爪の色で確認する方法」です。親指の爪をもう片方の手の指で数秒間圧迫し、白くなった色がピンク色に戻るまでの時間を見ます。もし3秒以上かかるようであれば、脱水の可能性があります。
2つ目は「皮膚の状態で確認する方法」です。手の甲の皮膚を軽くつまんで離したときに、すぐに元に戻らず、跡が残るようであれば水分が不足しているサインです。
「尿の色と回数の確認」も有効です。尿の回数が普段より少なく、色が濃い黄色などの場合は、体が水分をため込もうとしている証拠であり、脱水を疑いましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、脱水症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の治療・対処法
脱水症への対処法は?
軽症の場合は経口補水液の摂取が有効です。中等度以上の脱水には点滴が必要で、併せて血糖値や電解質の補正が必要になることもあります。息苦しそう、意識・様子がおかしい場合は救急車を、そうでない場合は外来受診をお勧めします。
脱水症の場合、主にどのような治療をしますか?
経口補水液で水分と電解質を補給するのが基本です。口から摂れない場合や重症時は点滴で治療します。
脱水症の治療の基本は、失われた水分と電解質を速やかに補給することです。症状が軽い場合は、セルフケアが中心となります。具体的には、水分と塩分、糖分がバランスよく配合された経口補水液を、こまめに飲むのが最も効果的です。
しかし、経口補水液は脱水症に対して、予防的に飲むものではないことには注意が必要です。もし、嘔吐などで口から水分を摂ることが難しい場合や、ぐったりして意識がはっきりしないなど症状が重い場合は、医療機関での治療が必要ですので、必ず受診するようにしてください。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症はおよそ何日で治りますか?
軽症なら適切な水分補給で1〜2日で回復します。重症度や原因、年齢によってはそれ以上かかります。
脱水症が治るまでの期間は、その重症度や原因、年齢によって大きく異なります。軽い脱水症であれば、経口補水液などで適切に水分と電解質を補給すれば、通常は1〜2日程度で症状は改善します。
しかし、嘔吐や下痢などを伴う胃腸炎が原因の場合は、その病気が治まるまで脱水のリスクは続きます。中等症以上で点滴治療が必要になった場合や、高齢者、乳幼児、持病のある方などは回復にさらに時間がかかることがあります。
重症化して入院治療が必要になった場合は、数日から1週間以上かかることも珍しくありません。大切なのは、軽症のうちに早めに対処することです。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
受診の目安・何科を受診するべきか
脱水症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
大人は内科、子どもは小児科を受診しましょう。意識がはっきりしないなど重い症状なら救急外来へ。
脱水症が疑われる場合、大人はまず内科やかかりつけのクリニックを受診するのが一般的です。子どもの場合は、小児科を受診しましょう。発熱や下痢、嘔吐など、脱水症の原因となっている症状についても、併せて診てもらうことができます。
ただし、水分がまったく摂れない、呼びかけにあまり反応しない、ぐったりして意識がはっきりしない、といった重い症状が見られる場合は、緊急性が高いため、迷わず救急外来を受診するか、救急車を呼んでください。特に乳幼児や高齢者は、症状が急激に悪化することがあるため、早めの判断が重要です。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の専門医がいる近くの病院はありますか?
脱水症の専門医がいる病院を見る対処法・セルフケア
脱水症の場合、食べ物での治し方を教えてください。
おかゆやスープ、バナナなど、消化がよく水分や塩分、カリウムを補給できる食べ物がおすすめです。
脱水症の時は、水分と電解質(塩分やカリウムなど)を効率よく補給できる食べ物が適しています。食欲がない場合は無理に食べる必要はありませんが、少しでも食べられるようであれば、消化がよく、水分を多く含むものがおすすめです。
具体的には、塩分と水分を同時に摂れるおかゆや、よく煮込んだうどん、野菜スープなどがよいでしょう。また、バナナやすりおろしリンゴ、水分が多いスイカやメロンなどの果物も効果的です。
水分も摂取できない場合は、必ず医療機関を受診するようにしてください。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
経口補水液を飲めない、飲んでも改善しない場合は危険なサインです。速やかに医療機関を受診しましょう。
脱水症の治療で中心となる経口補水液を飲んでも症状が改善しない、あるいは嘔吐がひどくて飲むこと自体ができない場合は、自己判断で様子を見るのは危険です。これは、体が必要とする水分と電解質の補給が追いついていない、あるいは吸収できていないサインであり、より重度の脱水状態に陥っている可能性があります。
このような状況では、医療機関での専門的な治療が必要です。速やかに内科や小児科、あるいは救急外来を受診してください。無理に水分を飲ませ続けると、かえって嘔吐を誘発することもあるため、注意が必要です。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
喉が渇く前にこまめに水分補給する習慣が大切です。
脱水症の予防や回復期には、日常生活でのこまめな水分補給が最も大切です。喉が渇いたと感じる前に、意識的に水分を摂る習慣をつけましょう。特に、汗をかきやすい運動中や入浴の前後、そして、睡眠中に汗で失われる水分を補うための起床時の一杯は効果的です。
また、高齢者や持病のある方は、喉の渇きの感覚が鈍くなるため、こまめな水分補給が重要です。脱水症予防という観点からは、アルコールやカフェインの多い飲み物は利尿作用があるため、水分補給には適さないので注意が必要です。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症に関連するその他の質問
脱水症で熱が出ることはありますか?
汗をかけず体内に熱がこもることによって発熱したり、感染症などの発熱が脱水の原因にもなります。
脱水症で熱が出ることがあります。これには主に2つのパターンが考えられます。ひとつは、脱水によって体温調節がうまくいかなくなるケースです。私たちの体は汗をかくことで熱を外に逃がしていますが、脱水が進むと汗をかくための水分が足りなくなり、体内に熱がこもってしまい、熱が出ると考えられます。
もうひとつは、発熱が脱水症の原因となるケースです。風邪などで熱が出ると、汗をかいたり呼吸が速くなったり、経口摂取量が低下して体から多くの水分が失われ、結果として脱水症を引き起こします。このように、脱水と発熱は互いに原因となりうる関係にあります。
参考文献
Shane, Andi L et al. 2017 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017, 65, e45-e80.
Riddle, Mark S et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis, Treatment, and Prevention of Acute Diarrheal Infections in Adults. Am J Gastroenterol. 2016, 111, 602-22.
脱水症について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「脱水症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 口の中が乾いていますか?
- おしっこが出にくい、あるいは少ないですか?
- 心当たりがないのに、1ヶ月で2kg以上体重が減りましたか?
- 最近、脇の下が乾いていますか?
- 汗をかいていますか?
脱水症に関連する病気・症状
このページを見ている人はこんな病気も見ています
このページを見ている人は他にどんな病気を見ていますか?
この記事の監修医師
山﨑 龍一 先生
こころの港クリニック京橋・東京駅前 精神科・心療内科
東北大学医学部卒。東北大学病院、国立精神・神経医療研究センターを経て、2018年4月より東京慈恵会医科大学附属病院で精神科医として勤務。うつ病を中心に精神科全般の診療に携わる傍ら、産業医として企業のメンタルヘルスケアに従事している。 【経歴】 東北大学医学部卒業 東北大学病院 国立精神・神経医療研究センター 東京慈恵会医科大学附属病院 精神医学講座 講師 こころの港クリニック 京橋・東京駅前 院長(現在)
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03