壊死性リンパ節炎(菊池病)
監修医師平松 由布季東日本橋内科クリニック 内科
- 更新日
- 2026/06/15
- 公開日
- 2020/09/03
菊池病とは
良性のリンパ節炎です。首にしこりができて、40℃近い高熱を繰り返します。東洋人・20~30代・女性に多いとされています。
もっと詳しく「菊池病」を知る菊池病の症状
菊池病には初期症状はありますか?
発熱と、首のリンパ節の腫れや痛みが主に見られます。身体にほかの炎症が見られることもあります。
急に首が痛くなってくる事で、菊池病に気が付く事が多いです。首の痛みがある部位ではリンパ節が腫れており、豆状大に連なったしこりが触れることもあります。風邪などのウイルス感染症でもリンパ節が腫れることもありますが、風邪などのウイルス感染症であれば通常は1週間以内に良くなるため1週間以上長引くような場合には菊池病を考えます。
また、関節痛や皮疹(ひしん:皮膚の赤みやブツブツ)、熱などのリンパ節以外の部分での症状が初期症状として前面に出ることもあります。
菊池病の原因
菊池病の原因や考えられる症状には何がありますか?
菊池病の原因は、今も解明されていません。
菊池病の原因は、今も解明されていませんが、ウイルス感染や遺伝の影響が考えられています。
菊池病の主な症状は、片側の首に痛みのあるリンパ節の腫れが生じる事です。しかし、多くの場合で以下のような他の症状を伴うことが多いです。
- 熱
- 皮疹(ひしん:皮膚の赤みやブツブツ)
- 体重減少
- 疲労
- 頭痛
- 関節痛
- 咽頭痛(のどの痛み)
- 肝臓、脾臓の腫大(左右のみぞおちあたりの臓器が大きくなり触れる様になる)
菊池病の治療・対処法
壊死性リンパ節炎(菊池病)への対処法は?
まずは医療機関を受診してください。感染症や悪性疾患を除外した上で、基本的には対症療法を行います。症状は繰り返すことが多く、治るまでに半年以上かかることもあります。なかなか解熱に至らず、体力の消耗著しい場合にはステロイドを使うこともあります。診断に迷う場合には、生検が行われます。
菊池病の場合、主にどのような治療をしますか?
抗炎症薬やステロイドなどを使用しながら、対症療法を行います。症状が改善しても、しばらく経過観察が必要です。
菊池病は1ヶ月以内に自然に治癒することが多いため、まずロキソプロフェン(ロキソニンⓇ)やアセトアミノフェン(カロナールⓇ)などの抗炎症薬で症状に合わせた治療を行うことが多いです。それらの薬を使用しても症状が持続する場合や、初期から症状が強い場合にはステロイドという服用に注意がより必要な薬を使用することもあります。
背景に感染や自己免疫性疾患やリンパ腫などが隠れている場合もあり、症状が長引く場合にはそれらの疾患の検査も必要な場合があります。
受診の目安・何科を受診するべきか
菊池病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
首の痛みや腫れが見られたら、まずは耳鼻咽頭科を受診しましょう。
菊池病を疑うような首の痛みや腫れが見られたら、まずは耳鼻咽頭科や内科を受診しましょう。
受診する目安としては首の痛みや痛みを伴うしこりがある場合やそれに伴い以下のような症状が1週間以上長引く場合や程度が強う場合には受診をおすすめします。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で「菊池病」かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
壊死性リンパ節炎(菊池病)の専門医がいる近くの病院はありますか?
壊死性リンパ節炎(菊池病)の専門医がいる病院を見る菊池病について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「壊死性リンパ節炎(菊池病)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 体温は37.5℃以上ですか?
- リンパ節(首や脇の下、股の付け根、耳の後ろなどにあります)がはれて大きくなっていると感じますか?
- 首の周りが腫れていますか?
- 発熱と解熱を繰り返していますか?
- 体のだるさはありますか?
菊池病に関連する病気・症状
この記事の監修医師
平松 由布季 先生
東日本橋内科クリニック 内科
2015年愛媛大学医学部卒。 松山赤十字病院で初期研修後、東京ベイ・浦安市川医療センターで内科後期研修を修了。 引き続き同センター総合内科で、フェローシップ研修を行い、2024年1月まで医員、外来医長として勤務。 病棟専門の総合医であるホスピタリストとして、特に若手医師の教育、臨床倫理(アドバンス・ケア・プランニングや意思決定支援など)に注力してきた。 2022年6月からは日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師支援部門 病院総合医チーム副代表に就任。"病院総合医の価値を社会に発信し、これを志す若手の道標になる"をMISSION&VISONに掲げ、学術大会等での企画運営、商業誌執筆、若手医師のキャリア支援などを行なってきた。 2024年2月から東日本橋内科クリニックで勤務。
- 更新日
- 2026/06/15
- 公開日
- 2020/09/03