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腰椎椎間板ヘルニアが進行するとどのような症状が見られますか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
足に感じる痛みやしびれが強くなります。足の動きが悪くなり、歩き方がおかしくなる場合もあります。
腰椎椎間板ヘルニアは、傷んで変形した椎間板(背骨と背骨の間にあるクッション)が突き出ることで足へ向かう神経を圧迫する病気です。
多くの方で一定の時間経過とともに徐々に症状が改善していきます。
一方で、椎間板の変形が進んでヘルニアが進行してしまうと、足の痛みが強まったり動きが悪くなったりします。
一般にヘルニアが進行した場合には、以下のような症状がみられます。
- 足の痛みやしびれを感じる範囲が広くなり、程度も強くなる
- 足に体重をかけると痛みが強まり、歩くのがつらい
- 足首をそらそうとしても上手く反らせない、左右差がある
- 歩く際につまずきやすくなる
- 歩く際にお尻が揺れるような不安定な歩き方になる
- 両方の足に痛みを感じる
- 急に、尿が上手く出なくなる
これらの症状が見られる場合、すぐに病院を受診しましょう。
狭心症・心筋梗塞治療中、左足のしびれと冷たさについて教えてください。
8年前に心筋梗塞の手術を受けました。狭心症と糖尿病もあります。術後から、自覚はありませんでしたが、左足先に触れると冷たく感じることがありました。最近では、左足先から足裏にかけて冷たさと共に軽い痺れを感じるようになりました。 特に気になるのは、この足の冷たさと痺れです。糖尿病の影響もあるのでしょうか。また、心筋梗塞の手術との関連はあるのでしょうか。今後の生活で注意すべきことがあれば教えていただきたいです。
70代 / 女性
ご相談ありがとうございます。
左足のしびれと冷たさについて心配されているのですね。
いくつかの可能性を考えながら、どの診療科を受診すべきかご案内いたします。
まず、左足のしびれと冷たさは、いくつかの原因が考えられます。
以下にいくつかの疑わしい原因を挙げます。
1. 末梢神経障害: 糖尿病がある場合、糖尿病性神経障害が原因で足のしびれや冷たさが生じることがあります。これは糖尿病により神経がダメージを受けることによって起こります。
2. 血行不良: 狭心症や心筋梗塞の既往があるため、血管の問題も考えられます。動脈硬化が進行している場合、足の血流が悪くなり、冷たさやしびれが生じることがあります。
3. 腰椎の問題: 腰椎の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で神経が圧迫され、足にしびれが出ることもあります。
これらの症状が進行すると、日常生活に支障をきたす可能性がありますので、早めの受診が重要です。
受診の目安として挙げる状況
- しびれや冷たさが日常生活に支障をきたす場合
- 症状が急激に悪化した場合
- 足の色が変わったり、痛みが強くなった場合
これらの状況は、神経や血管の問題が進行している可能性があるため、早急な対応が必要です。
受診すべき診療科
- 脳神経内科: 糖尿病性神経障害や末梢神経の問題を評価してもらうため。
- 循環器内科: 血行不良や動脈硬化の評価を受けるため。
- 整形外科: 腰椎の問題が疑われる場合。
まとめ
左足のしびれと冷たさは、糖尿病性神経障害、血行不良、腰椎の問題などが考えられます。早めに脳神経内科、循環器内科、整形外科のいずれかを受診し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。
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