腰椎椎間板ヘルニア
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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腰椎椎間板ヘルニアについて「ユビー」でわかること
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腰椎椎間板ヘルニアと特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
太ももが痛い
- 症状の程度
- 違和感がある
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の出方
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気ですか?
脊柱を構成する椎体と椎体の間に椎間板は存在しており、腰を曲げたり、伸ばしたり、背骨を動かす時のクッションとしての役割を持っています。
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021)
この椎間板は線維輪という入れ物と髄核という中身(軟骨)でできています。 「ヘルニア」とは本来あるべき部位から組織が「脱出・突出」した状態のことです。 「椎間板ヘルニア」とは線維輪という殻を破って中身(髄核)が外にでた状態のことを言います。(なお、以下では椎間板ヘルニアのことをヘルニアと略します。)
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021 )
特徴
- 約1%の人がヘルニアになる
- 20−40歳が多い
- 男性が多く、女性の2−3倍
- 第4-5腰椎(50%)、第5腰椎-仙骨(40%)が多い(腰の骨は5つあるので腰の下の方がなりやすい)
腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
腰椎椎間板ヘルニアへの対処法は?
腰椎椎間板ヘルニアの治療の基本方針は「手術しない」です。 ヘルニアは自分の体が吸収して小さくします。目安として3ヶ月で吸収されます。 この期間を薬や注射でやり過ごし、ヘルニアが小さくなるのを待つというのが主な治療です。 しかし、残念ながら手術が必要な人もいます。 ヘルニアの治療で手術を必要とする場合は約10~30%の人です。 手術となる原因は下記の3つです。
- 痛みが強く、吸収するまでの3ヶ月を待てない
- 足の力が入らない
- おしっこがでない
- 便が漏れる
神経は一度傷むとなかなか治りません。 足の力が入らなかったり、排尿・排便に問題が出た場合、早くヘルニアを取らないと神経がドンドン傷んでしまい、ヘルニアが消えても症状が残ります。 そのため、このような人は「絶対」手術をする方がいいです。 手術では背中側からヘルニアをとる方法が主に行われます。 この時、神経を傷めないよう顕微鏡や内視鏡を使用して手術を行います。
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021)
「最新の治療方法」
最近では椎間板内に注射を行い、ヘルニアを「溶かす」治療があります。 「ヘルニコア」(コンドリアーゼ)という特殊な薬を使う治療方法です。 この薬は椎間板の髄核、ヘルニアを少し溶かすことでヘルニアを小さくします。 実際にヘルニアの方に使用し、効果的です。 が、注意点があります。 それは「一生に一度しか使えない」ことです。 使い所はかかりつけのお医者さんと相談してください。
(引用:平井高志, MB orthop. 2020)
詳しい解説
「腰椎椎間板ヘルニア」の解説を読む腰椎椎間板ヘルニアの専門医がいる近くの病院はありますか?
腰椎椎間板ヘルニアの専門医がいる病院を見る腰椎椎間板ヘルニアのQ&A
- A.
初期症状として、前屈みの姿勢がつらい、咳やくしゃみをした際の腰やお尻の痛み、お尻や太もものまわりのしびれなどがあります。
解説腰椎椎間板ヘルニアは、傷んで変形した椎間板(背骨と背骨の間のクッション)が突き出ることで足へ向かう神経を圧迫する病気です。
足のしびれや痛みを感じることが病気の特徴ですが、初期の段階では症状がなかったり、足の症状がはっきりとは分かりづらい場合があります。
具体的な初期症状としては以下のようなものが挙げられます。- 前屈みになったときに、腰やお尻に痛みを感じる
- 太ももの裏がつっぱってしまい、前屈みになりづらい
- 咳やくしゃみをした際に、腰やお尻に痛みを感じる
- 座ったり立ったりしている際に、上半身が自然と左右どちらかに少し傾く
- お尻や太ももの外側にしびれがあり、左右で触られたときの感じ方が違う
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会. 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021改訂第3版. 南江堂. 2021
北川雄大/大隣辰哉.“腰椎椎間板ヘルニア”.一般社団法人 日本脊髄外科学会.http://www.neurospine.jp/original27.html,(参照 2024-02-05). - A.
足に感じる痛みやしびれが強くなります。足の動きが悪くなり、歩き方がおかしくなる場合もあります。
解説腰椎椎間板ヘルニアは、傷んで変形した椎間板(背骨と背骨の間にあるクッション)が突き出ることで足へ向かう神経を圧迫する病気です。
多くの方で一定の時間経過とともに徐々に症状が改善していきます。
一方で、椎間板の変形が進んでヘルニアが進行してしまうと、足の痛みが強まったり動きが悪くなったりします。
一般にヘルニアが進行した場合には、以下のような症状がみられます。- 足の痛みやしびれを感じる範囲が広くなり、程度も強くなる
- 足に体重をかけると痛みが強まり、歩くのがつらい
- 足首をそらそうとしても上手く反らせない、左右差がある
- 歩く際につまずきやすくなる
- 歩く際にお尻が揺れるような不安定な歩き方になる
- 両方の足に痛みを感じる
- 急に、尿が上手く出なくなる
これらの症状が見られる場合、すぐに病院を受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会. 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021改訂第3版. 南江堂. 2021
北川雄大/大隣辰哉.“腰椎椎間板ヘルニア”.一般社団法人 日本脊髄外科学会.http://www.neurospine.jp/original27.html,(参照 2024-02-05). - A.
どの椎間板がヘルニアを起こすかによって、しびれや痛みを感じる場所が違います。筋力の低下がみられやすい筋肉も異なります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る腰椎は第1腰椎から第5腰椎までの5つの骨によって構成されています。
椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションのような構造です。腰椎椎間板ヘルニアは、すべての椎間板で起こる可能性があり、どの椎間板がヘルニアを起こすかによって症状が異なります。
大きく分けると上位腰椎(第1~第3腰椎)と下位腰椎(第4、第5腰椎)に分けられます。上位腰椎での椎間板ヘルニアの場合
しびれや痛みを太ももの内側から前にかけて感じることが多いです。膝より下に症状を感じることはほとんどありません。
膝を伸ばすための筋肉(大腿四頭筋)の筋力の低下を起こし、膝崩れを起こしやすくなる場合があります。下位腰椎での椎間板ヘルニアの場合
上位腰椎とくらべて、下位腰椎のほうがヘルニアを起こすことが多いです。
しびれや痛みを太ももの外側や後ろ側、すねの前や外側に感じることが多いです。足の指や足裏にも感じることがあります。
お尻のまわりの筋肉(殿筋)の筋力の低下を起こし、歩き方が不安定になる場合があります(お尻が揺れるような歩き方になる)。
足首の筋力や膝を曲げるための筋力が低下することで、つまずきやすくなる場合もあります。
腰椎椎間板ヘルニアについて、医師からのよくある質問
- 足のしびれは、歩くと悪化し、休むと良くなりますか?
- 皮ふ表面の感覚がおかしいと感じますか?
- お尻や腰回りに痛みやしびれはありますか?
- 腰が痛みますか?
- しびれや感覚のおかしさを感じますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科