腰椎椎間板ヘルニア
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:1/25/2023
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腰椎椎間板ヘルニアについて「ユビー」でわかること
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腰椎椎間板ヘルニアと特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
しびれや感覚のおかしさがある
- 症状の出方
- 徐々に症状が現れた
腰椎椎間板ヘルニアとは
脊柱を構成する椎体と椎体の間に椎間板は存在しており、腰を曲げたり、伸ばしたり、背骨を動かす時のクッションとしての役割を持っています。
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021)
この椎間板は線維輪という入れ物と髄核という中身(軟骨)でできています。 「ヘルニア」とは本来あるべき部位から組織が「脱出・突出」した状態のことです。 「椎間板ヘルニア」とは線維輪という殻を破って中身(髄核)が外にでた状態のことを言います。(なお、以下では椎間板ヘルニアのことをヘルニアと略します。)
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021 )
特徴
- 約1%の人がヘルニアになる
- 20−40歳が多い
- 男性が多く、女性の2−3倍
- 第4-5腰椎(50%)、第5腰椎-仙骨(40%)が多い(腰の骨は5つあるので腰の下の方がなりやすい)
関連症状
主な症状は下記の3つです。
- 腰痛
- 神経痛・坐骨神経痛
- 足の痺れ
線維輪には神経がいっぱいいるのでヘルニアが出ようとするとき、「腰痛」がでます。 そしてヘルニアが神経に当たると「神経痛(下肢痛)」が出現します。
(引用:野川茂, 診断と治療 2018 )
主に上図の斜線部に痛みが出ることが多く、「坐骨神経痛」とも言われます。 また神経の障害がひどい場合は足の力が入りにくくなったり、感覚が鈍くなることがあります。さらにヘルニアが大きい場合は便が漏れたり、おしっこが出にくくなることもあります。
対処法
腰椎椎間板ヘルニアの治療の基本方針は「手術しない」です。 ヘルニアは自分の体が吸収して小さくします。目安として3ヶ月で吸収されます。 この期間を薬や注射でやり過ごし、ヘルニアが小さくなるのを待つというのが主な治療です。 しかし、残念ながら手術が必要な人もいます。 ヘルニアの治療で手術を必要とする場合は約10~30%の人です。 手術となる原因は下記の3つです。
- 痛みが強く、吸収するまでの3ヶ月を待てない
- 足の力が入らない
- おしっこがでない
- 便が漏れる
神経は一度傷むとなかなか治りません。 足の力が入らなかったり、排尿・排便に問題が出た場合、早くヘルニアを取らないと神経がドンドン傷んでしまい、ヘルニアが消えても症状が残ります。 そのため、このような人は「絶対」手術をする方がいいです。 手術では背中側からヘルニアをとる方法が主に行われます。 この時、神経を傷めないよう顕微鏡や内視鏡を使用して手術を行います。
(引用:稲毛一秀, 整形看護 2021)
「最新の治療方法」
最近では椎間板内に注射を行い、ヘルニアを「溶かす」治療があります。 「ヘルニコア」(コンドリアーゼ)という特殊な薬を使う治療方法です。 この薬は椎間板の髄核、ヘルニアを少し溶かすことでヘルニアを小さくします。 実際にヘルニアの方に使用し、効果的です。 が、注意点があります。 それは「一生に一度しか使えない」ことです。 使い所はかかりつけのお医者さんと相談してください。
(引用:平井高志, MB orthop. 2020)
詳しい解説
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腰椎椎間板ヘルニアについて、医師からのよくある質問
- 足のしびれは、歩くと悪化し、また休むと良くなりますか?
- 皮ふ表面の感覚がおかしいと感じますか?
- お尻や腰回りに痛みやしびれはありますか?
- 腰が痛みますか?
- しびれや感覚のおかしさを感じますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科