強直性脊椎炎はセルフチェックできる?強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎
監修医師栗原 信吾北水会記念病院 整形外科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
強直性脊椎炎とは
脊椎や骨盤の炎症により、腰や背中の痛みを起こす病気です。手足の関節の痛みを起こすこともあります。
強直性脊椎炎疾患活動性スコア(asdas)とはなんですか?
強直性脊椎炎疾患活動性スコア(ASDAS)とは、症状の強さなどから強直性脊椎炎の活動性を評価するための指標です。
強直性脊椎炎疾患活動性スコア(ASDAS)とは、強直性脊椎炎の活動性を評価するための指標です。
これはいくつかの質問から得られる情報を組み合わせることにより、強直性脊椎炎の活動性を評価するスコアを算出するものです。
質問項目としては、
などが挙げられます。
症状が強く出ている場合にはスコアが高くなり、活動性が高いと判断されます。
強直性脊椎炎の症状
強直性脊椎炎の場合、どんな痛みがありますか?
痛みは徐々に広がっていき、安静にしているよりも動いたほうが痛みが改善するのが特徴です。
強直性脊椎炎の場合、痛みは骨盤の仙骨と腸骨の間にある仙腸関節から始まります。そのため、仙骨に近い腰や殿部(おしり)から痛みが出始め、段々と背中全体や頚部へ広がっていきます。
肩や股関節、膝関節などに痛みが出てくることもあります。腰背部痛はゆっくりと始まることが多いですが、急激に痛みが生じることもあります。
安静にしても軽くならず、むしろ動くと改善するような痛みが強直性脊椎炎の痛みの特徴です。
初期には、痛みが強いときとまったく痛みがなくなるときの波が激しくなります。
強直性脊椎炎に初期症状はありますか?
腰やお尻の痛みから初期症状が始まることが多いです。
強直性脊椎炎は腰やお尻の痛みから初期症状が出現することが多いです。
ただし、ぎっくり腰や加齢に伴うものと誤解され、見逃されている場合も多いです。
また、ぶどう膜炎やアキレス腱炎など脊椎(首、背中、腰の骨)以外の症状をきっかけに、強直性脊椎炎だと診断されることもあります。
強直性脊椎炎はどのような痛みですか?
痛みは徐々に広がっていき、安静にしているよりも動いたほうが痛みが改善するのが特徴です。
強直性脊椎炎の患者さんの多くは腰痛や殿部(おしり)痛から始まり、段々と背中全体や頚部へ痛みが広がります。
肩や股関節、膝関節などに痛みが出てくることもあります。腰背部痛はゆっくりと始まることが多いですが、急激に痛みが生じることもあります。
安静にしても軽くならず、むしろ動くと改善するような痛みが強直性脊椎炎の痛みの特徴です。
初期には、痛みが強いときとまったく痛みがなくなるときの波が激しくなります。
「強直性脊椎炎」とはどのような病気ですか?症状はなんですか?
背骨や首の骨、骨盤の骨に炎症が起こる病気です。
病気について
強直性脊椎炎(ankylosing spondylitis)とは、本来は体を守る機能である免疫が、自分自身を攻撃してしまうことによって脊椎(首、背中、腰の骨)や骨盤を中心に慢性炎症が起こる病気(自己免疫疾患)です。
症状について
症状などに関しては不明なことも多いですが、腱や靭帯が骨に付着する部分で起こる「付着部炎」が病気の実態なのではないかと考えられています。
主に40歳未満で発症し、きっかけなく慢性の腰痛が出現したり、脊椎が炎症によってくっついてしまい動かしにくくなったりする症状が一般的です。また、脊椎や骨盤だけでなく末梢関節(手や肩、膝)が関節炎になったり、アキレス腱や膝蓋腱(しつがいけん)などの腱にも炎症が出ることもあります。
これらの症状は早期の適切な治療によって改善・予防できます。
しかしながら専門医でないと診断が難しく、その専門医の数も少ないため、診断にたどりつかない患者さんも少なくありません。我が国では発症してから診断されるまで平均9年の遅れがあります。
強直性脊椎炎の原因
強直性脊椎炎の原因は何がありますか?
HLA-B27(ヒト白血球抗原の型のひとつ)が関連していると言われています。
強直性脊椎炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、発病にはHLA-B27(ヒト白血球抗原の型のひとつ)が関連していると言われています。
ただし、HLA-B27を保有しているすべての人が発症するわけではありません。
強直性脊椎炎を発症するのは、HLA-B27を保有している人のうちの10%未満と報告されています。
日本人はHLA-B27の保有率が低く、日本の患者さん数は諸外国に比べて極めて少ないと言われています。
また、分娩、怪我、手術などが、強直性脊椎炎の発症や病状悪化のきっかけになる可能性が示されています。
強直性脊椎炎の検査・診断
強直性脊椎炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
強直性脊椎炎になりやすい人の特徴として、以下が挙げられます。
- 男性
- 20~40歳
- 親や兄弟が強直性脊椎炎
また、以下の項目に4つ以上当てはまれば、強直性脊椎炎の可能性があります。
- 40歳未満で腰痛持ちになる
- 緩徐な発症(急性発症ではない)
- 運動で痛みが改善する
- 安静で改善しない
- 夜から明け方にかけて痛みがある
特に仙腸関節炎と言われた方や、片側のぶどう膜炎(目がかすむ、虫が飛んでいるように感じる、まぶしく感じるなどの症状)を繰り返している方で上記のような腰痛がある方は受診をおすすめします。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で強直性脊椎炎かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
参考文献
Wenker KJ et al. Ankylosing Spondylitis. StatPearls [Internet]. 2023.
Sieper J et al. New criteria for inflammatory back pain in patients with chronic back pain: a real patient exercise by experts from the Assessment of SpondyloArthritis international Society (ASAS). Ann Rheum Dis. 2009, 68, p.784-788.
強直性脊椎炎はどのような場合にMRI検査を行いますか?
X線検査では、はっきりとした仙腸関節の変化が認められない場合に行われることがあります。
強直性脊椎炎が疑われるものの、X線検査でははっきりとした仙腸関節の変化が認められない場合にMRI検査が行われることがあります。
強直性脊椎炎では、X線検査によりはっきりとした仙腸関節の変化が認められます。
しかし、腰背部痛などの強直性脊椎炎が疑われる症状があるにもかかわらず、X線検査でははっきりとした仙腸関節の変化が認められない場合もあります。
この場合、MRI検査で仙腸関節に炎症が認められると「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」とされます。
強直性脊椎炎と「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」は、合わせて体軸性脊椎関節炎と呼ばれます。
強直性脊椎炎の診断基準を教えてください。
強直性脊椎炎は、臨床症状に加えてX線所見から診断されます。
強直性脊椎炎の診断基準は以下の通りです。
- Definite:臨床症状のa)、b)、c)のうちの1項目以上+X線所見(仙腸関節)
- Possible:a)臨床症状3項目、b)臨床症状なし+X 線所見(仙腸関節)
<臨床症状>
a)腰背部の疼痛、こわばり(3ヶ月以上持続。運動により改善し、安静により改善しない)
b)腰椎可動域制限(Schober 試験で5cm以下)
c)胸郭拡張制限(第4肋骨レベルで最大呼気時と最大吸気時の胸囲の差が2.5cm以下)
<X線所見(仙腸関節)>
両側の2度以上の仙腸関節炎、あるいは一側の3度以上の仙腸関節炎所見。
- 0度:正常
- 1度:疑い(骨縁の不鮮明化)
- 2度:軽度(小さな限局性の骨のびらん、硬化、関節裂隙は正常)
- 3度:明らかな変化(骨びらん・硬化の進展と関節裂隙の拡大、狭小化または部分的な強直)
- 4度:関節裂隙全体の強直
参考文献
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“強直性脊椎炎(指定難病271)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847,(参照 2024-12-23).
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“強直性脊椎炎(指定難病271)概要・診断基準等”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848,(参照 2024-12-23).
日本整形外科学会.強直性脊椎炎.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ankylosing_spondylitis.html(参照 2024-12-23)
強直性脊椎炎の治療・対処法
強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎への対処法は?
適度なストレッチが勧められます。適切な評価と治療を受けるために、専門の医療機関を受診してください。日本AS友の会が作成しているAS web (http://www5b.biglobe.ne.jp/asweb/index.html)もご参照ください。
強直性脊椎炎の場合、主にどのような治療をしますか?
痛み止めや抗リウマチ薬、炎症を抑えるTNF阻害薬などの薬を使って治療します。
強直性脊椎炎では通常痛み止めとして処方されるロキソプロフェン(ロキソニンⓇ)やセレコキシブ(セレコックスⓇ)、ナプロキセン(ナイキサンⓇ)などをまず使用し、月・年単位で長期間使用することもあります。NSAIDsが効果不十分であった場合には抗リウマチ薬のほか、炎症を抑えるTNF阻害薬やIL-17阻害薬、免疫を抑えるJAK阻害薬を使用します。
また、ぶどう膜炎(眼の炎症)や間質性肺炎、心臓弁膜症などの合併症の管理も重要です。
参考文献
Wenker KJ et al. Ankylosing Spondylitis. StatPearls [Internet]. 2023.
Ward MM et al. 2019 Update of the American College of Rheumatology/Spondylitis Association of America/Spondyloarthritis Research and Treatment Network Recommendations for the Treatment of Ankylosing Spondylitis and Non-radiographic Axial Spondyloarthritis. Arthritis Care Res. 2019, 71, p.1285-1299.
受診の目安・何科を受診するべきか
強直性脊椎炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
症状がある場合は整形外科やリウマチ科を受診しましょう。また、眼の症状がある場合は早めに眼科を受診しましょう。
受診する診療科について
症状がある場合は整形外科やリウマチ科を受診しましょう。また、眼の症状がある場合は早めに眼科を受診しましょう。
受診の目安について
腰痛を繰り返したり長引く場合や、片側の目が痛む・かすむ・虫が飛んでいるように感じる・まぶしく感じるなどの眼の症状がある場合です。病気の進行を防ぐためには早期の診断・治療が重要なので、気になる症状があれば一度受診してみてください。
また、強直性脊椎炎の腰痛は「炎症性腰痛」と言われ、以下の特徴があります。4つ以上当てはまった場合には特に受診をおすすめします。
- 40歳未満での発症
- 緩徐な発症(急性発症ではない)
- 運動で痛みが改善する
- 安静で改善しない
- 夜から明け方にかけて痛みがある
参考文献
Sieper J et al. New criteria for inflammatory back pain in patients with chronic back pain: a real patient exercise by experts from the Assessment of SpondyloArthritis international Society (ASAS). Ann Rheum Dis. 2009, 68, p.784-788.
公益財団法人日本眼科学会.“ぶどう膜炎”.一般の皆さまへ.https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=21,(参照 2023-10-22).
強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎の専門医がいる近くの病院はありますか?
強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎の専門医がいる病院を見る対処法・セルフケア
波がある腰痛で動くと楽になる場合は、強直性脊椎炎ですか?
痛いときと痛みのないときの波が激しく、動くと楽になる腰痛は強直性脊椎炎の可能性が考えられます。
波がある腰痛の症状があり、動くと楽になる場合には、強直性脊椎炎の可能性が考えられます。
特に初期では、痛みが強いときとまったく痛みがなくなるときの波が激しくなります。
強直性脊椎炎の痛みは安静にしても軽くならず、むしろ動くと改善するような痛みが特徴です。
強直性脊椎炎の患者さんの多くは腰痛や殿部(おしり)痛から始まり、段々と背中全体や頚部へ痛みが広がります。肩や股関節、膝関節などに痛みが出てくることもあります。
腰背部痛はゆっくりと始まることが多いですが、急激に痛みが生じることもあります。
強直性脊椎炎に関連するその他の質問
子供が背中が痛いと訴える場合、どのような病気が考えられますか?
背中の痛みの原因には、骨や筋肉の異常、怪我、ストレス、内臓疾患などがあります。
背中の痛みが出る原因は、骨や筋肉の異常、怪我、ストレス、内臓疾患など、さまざまあります。
子供が背中が痛いと訴える場合には、成長痛や筋肉痛などの可能性や、スポーツなどにより痛めている可能性も考えられます。
痛みが激しい場合や、しばらく様子を見ても症状が改善しない場合には、医療機関を受診することをおすすめします。
10代の子供の背中の痛みは強直性脊椎炎の可能性もないとは言い切れませんが、日本人は強直性脊椎炎の発病に関連していると言われているHLA-B27の保有率が低いこともあり、まれな病気です。
腰や背中の筋肉が固まる病気として、強直性脊椎炎は考えられますか?
腰や背中の筋肉が固まっている場合、強直性脊椎炎の可能性は考えられます。
腰や背中の筋肉が固まっている場合、強直性脊椎炎の可能性も考えられます。
多くの場合、40歳代に入ると激しい疼痛の症状は沈静化していき、代わりに脊椎や関節の運動制限(拘縮や強直)の症状が中心になります。
脊椎は次第に前に曲がっていき、前屈みの姿勢になります。脊椎の可動性が悪くなっていくため、起き上がったり立ち上がったりするのが難しくなることも考えられます。
ただし、腰や背中の動きが悪くなる原因はほかにも考えられますので、このような症状があるからといって、必ずしも強直性脊椎炎であるというわけではありません。
腰が痛くて眠れない場合、どのような病気が考えられますか?
可能性としては、強直性脊椎炎のほか、変形性脊椎症や椎間板ヘルニア、骨折、内臓疾患などさまざまあります。
腰が痛くて眠れない場合、可能性のひとつとして強直性脊椎炎が挙げられます。
強直性脊椎炎は腰や殿部(おしり)から痛みが出始め、段々と背中全体や頚部へ広がっていきます。
安静にしても痛みが軽くならず、むしろ動くと改善するような痛みが強直性脊椎炎の痛みの特徴です。
そのため、夜眠ろうと布団に入ると腰が痛くなり、眠れない状態になることがあります。
ただし、腰が痛くなる原因には、その他にも変形性脊椎症や椎間板ヘルニア、骨折、内臓疾患などさまざまあります。
眠れないほど腰が痛む場合には、一度医療機関を受診することをおすすめします。
腰痛とともに微熱もある場合、強直性脊椎炎の可能性はありますか?
強直性脊椎炎の可能性もありますが、必ずしも強直性脊椎炎とは限りません。
腰痛とともに微熱もある場合、強直性脊椎炎の可能性はあります。
強直性脊椎炎の主な症状は関節の痛みやこわばりですが、全身症状として体のだるさ、疲れやすさ、体重減少、微熱などが出ることもあります。
そのため、腰痛と微熱がある場合には、強直性脊椎炎の可能性を否定できません。
ただし、腰痛と微熱の症状は、どちらも強直性脊椎炎でなくても一般的によくみられる症状です。
強直性脊椎炎はまれな病気のため腰痛と微熱の症状があるだけの場合には可能性は高くないですが、不快な症状が長引く場合には一度医療機関を受診することをおすすめします。
動くたびに全身の関節が鳴る場合、強直性脊椎炎の可能性はありますか?
痛みやこわばりの症状がなく全身の関節が鳴る場合には、強直性脊椎炎の可能性は低いと考えられます。
関節が鳴るという症状は、強直性脊椎炎とは直接の関連はないと考えられます。
ただし、強直性脊椎炎の主な症状は関節の痛みやこわばりですので、これらの症状が併発している場合には強直性脊椎炎の可能性も考えられます。
強直性脊椎炎の患者さんの多くは腰痛や殿部(おしり)痛から始まり、段々と背中全体や頚部へ痛みが広がります。肩や股関節、膝関節などに痛みが出てくることもあります。
安静にしても軽くならず、むしろ動くと改善するような痛みが強直性脊椎炎の痛みの特徴です。
強直性脊椎炎の場合、腰の靭帯に炎症はおきますか?
腰の靱帯に炎症が起こり、痛みや腫れがみられることがあります。
強直性脊椎炎の場合、腰の靱帯に炎症が起こることがあります。強直性脊椎炎の発症の際には、免疫異常が関連していると言われています。
免疫異常による炎症は、靱帯付着部(腱・靱帯が骨に着く部位)から始まり、そこから連なって靱帯に炎症が起こります。炎症の起こった部位には、痛みや腫れがみられます。
さらに進行すると脊椎・関節の動きが悪くなって強直が起こり、脊椎や四肢関節の運動制限が起こることになります。
子供が背中が痛いと訴える場合、強直性脊椎炎は考えられますか?
強直性脊椎炎の可能性も考えられますが、背中の痛みの原因はほかにもさまざまなものがあります。
子供が背中が痛いと訴える場合、強直性脊椎炎の可能性も考えられます。
ただし、日本人は強直性脊椎炎の発病に関連していると言われているHLA-B27の保有率が低いこともあり、まれな病気です。
強直性脊椎炎のほとんどが10~20代で発症し、腰痛や殿部痛から始まります。
痛みは背中全体や頚部まで広がることもあるため、10代の子供の背中の痛みは強直性脊椎炎の可能性がないとは言い切れません。
しかし、背中の痛みを生じる原因はほかにもさまざまあり、日本における強直性脊椎炎の患者さん数は諸外国に比べて極めて少ないことから、可能性は低いと考えられます。
強直性脊椎炎は40代、50代でも発症しますか?
40代、50代でも発症することはありますが、45歳未満で発生することの多い病気です。
40代、50代でも発症することはありますが、多くの場合は45歳未満の人に発生します。
強直性脊椎炎はほとんどの患者さんが10~20代で発症し、病気の状態のピークは20~30歳代です。
多くの場合、40歳代に入ると激しい疼痛の症状は沈静化していき、代わりに脊椎や関節の運動制限(拘縮や強直)の症状が中心になります。
ただし、すべての患者さんがこのようになるわけではなく、痛みが出たすべての部位が強直するわけでもありません。症状の出方には個人差があります。
強直性脊椎炎の「強直性」とはどういう意味ですか?
「強直」とは、関節の動きや筋肉がこわばることを指します。
「強直」とは、関節の動きや筋肉がこわばることを意味します。
本来は分かれていて自由に動く関節が癒着してしまい、関節がほとんど動かなくなってしまった状態のことです。
病気が進行した場合には、体を屈伸することが困難になることもあります。
強直性脊椎炎では、仙腸関節(骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節)や腰、背中、首の脊椎(背骨)の靱帯付着部に炎症が生じています。
また、肩や股関節、膝関節などの関節や、アキレス腱がかかとの骨につく部位にも炎症が生じることがあります。
強直性脊椎炎の重症度はどのように決まりますか?
痛み・腫れの程度や関節の可動域、眼の症状などを総合的に評価して決定します。
強直性脊椎炎の重症度は、以下の要素から総合的に判断します。
- 患者自身の感じる症状の強さ(質問票で点数化)
- 痛み(関節炎や付着部(筋肉の腱が骨に付着する部位)の痛み)
- 機能(背骨の可動域(動かす事ができる範囲))
- 炎症(CRPという血液検査の値)
- 画像検査(レントゲン、MRI)
- 繰り返す治療の効きにくいぶどう膜炎の有無
国が指定する重症の基準を満たす場合には、指定難病として助成の対象となります。
参考文献
Wenker KJ et al. Ankylosing Spondylitis. StatPearls [Internet]. 2023.
Ward MM et al. 2019 Update of the American College of Rheumatology/Spondylitis Association of America/Spondyloarthritis Research and Treatment Network Recommendations for the Treatment of Ankylosing Spondylitis and Non-radiographic Axial Spondyloarthritis. Arthritis Care Res. 2019, 71, p.1285-1299.
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“強直性脊椎炎(指定難病271)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848,(参照 2023-10-22).
強直性脊椎炎について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「強直性脊椎炎・体軸性脊椎関節炎」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- お尻や腰回りに痛みやしびれはありますか?
- 背中が痛みますか?
- しびれや感覚のおかしさを感じますか?
- 肩が痛みますか?
- 腰が痛みますか?
強直性脊椎炎に関連する病気・症状
この記事の監修医師
栗原 信吾 先生
北水会記念病院 整形外科
【経歴】 山形大学医学部卒業(2013年) 沖縄中部徳洲会病院(初期研修) 群馬大学整形外科 善衆会病院、堀江病院、まつだ整形外科 横浜市立大学大学院ヘルスデータサイエンスコース修士課程修了 北水会記念病院 整形外科(2026年-)
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03