「強直性脊椎炎」とはどのような病気ですか?
背骨や首の骨、骨盤の骨に炎症が起こる病気です。
病気について
強直性脊椎炎とは、本来は体を守る機能である免疫が、自分自身を攻撃してしまうことによって脊椎(首、背中、腰の骨)や骨盤を中心に慢性炎症が起こる病気(自己免疫疾患)です。
症状について
症状などに関しては不明なことも多いですが、腱や靭帯が骨に付着する部分で起こる「付着部炎」が病気の実態なのではないかと考えられています。
主に40歳未満で発症し、きっかけなく慢性の腰痛が出現したり、脊椎が炎症によってくっついてしまい動かしにくくなったりする症状が一般的です。また、脊椎や骨盤だけでなく末梢関節(手や肩、膝)が関節炎になったり、アキレス腱や膝蓋腱(しつがいけん)などの腱にも炎症が出ることもあります。
これらの症状は早期の適切な治療によって改善・予防できます。
しかしながら専門医でないと診断が難しく、その専門医の数も少ないため、診断にたどりつかない患者さんも少なくありません。我が国では発症してから診断されるまで平均9年の遅れがあります。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
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