強直性脊椎炎の診断基準を教えてください。
強直性脊椎炎は、臨床症状に加えてX線所見から診断されます。
強直性脊椎炎の診断基準は以下の通りです。
- Definite:臨床症状のa)、b)、c)のうちの1項目以上+X線所見(仙腸関節)
- Possible:a)臨床症状3項目、b)臨床症状なし+X 線所見(仙腸関節)
<臨床症状>
a)腰背部の疼痛、こわばり(3ヶ月以上持続。運動により改善し、安静により改善しない)
b)腰椎可動域制限(Schober 試験で5cm以下)
c)胸郭拡張制限(第4肋骨レベルで最大呼気時と最大吸気時の胸囲の差が2.5cm以下)
<X線所見(仙腸関節)>
両側の2度以上の仙腸関節炎、あるいは一側の3度以上の仙腸関節炎所見。
- 0度:正常
- 1度:疑い(骨縁の不鮮明化)
- 2度:軽度(小さな限局性の骨のびらん、硬化、関節裂隙は正常)
- 3度:明らかな変化(骨びらん・硬化の進展と関節裂隙の拡大、狭小化または部分的な強直)
- 4度:関節裂隙全体の強直
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“強直性脊椎炎(指定難病271)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847,(参照 2024-12-23).
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“強直性脊椎炎(指定難病271)概要・診断基準等”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4848,(参照 2024-12-23).
日本整形外科学会.強直性脊椎炎.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ankylosing_spondylitis.html(参照 2024-12-23)
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