膀胱全摘出した後、性行為は可能ですか?
やや困難です。手術方法や術後のケア次第では、可能になることもあります。
膀胱全摘除術後の性機能は、男女で異なります。
男性の場合
標準的な膀胱全摘除術では、精液を尿道へ送り出す精管を切断するため、射精はできなくなります。
さらに、勃起神経も前立腺とともに切除されるため、勃起機能も失われます。ただし、病状によっては勃起神経を温存できる場合もあり、その場合は完全ではないものの、ある程度の勃起機能が保たれる可能性があります。
女性の場合
標準的な膀胱全摘除術では、膀胱とともに膀胱側の腟の一部と子宮を摘出し、腟を縫合して再建します。
そのため、腟が短く、細くなることがあります。術後の性交時に違和感を感じることもありますが、適切なケアで性交渉は可能と言われています。
その他の注意点
抗がん剤治療中や術後の一定期間は、体液に薬剤成分が含まれる可能性があるため、パートナーの安全のためコンドームの使用が推奨されます。
不安がある場合は、主治医や医療スタッフに相談することが大切です。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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