高齢者が尿毒症になった場合、余命はどのくらいですか?
一般的に尿毒症では透析療法が行われ、透析患者さんの余命は、一般平均余命の約半分とされています。
尿毒症としての余命について調べられたものはありませんが、透析患者さんの動態についての報告はあります。
2015年の透析患者さんを対象に、平均余命を計算した結果が報告されていますが、 30~90歳までのどの年代においても、 透析患者さんの平均余命は同性・同年齢の一般平均余命の半分の値です(2015年報告)。
例えば、70歳男性・女性の一般平均余命はそれぞれ15.6年・19.9年ですが、透析患者さんでは7.7年・8.9年です。
ただし、2022年の報告では、透析導入となった患者さんの平均年齢は、男性が70.76歳、 女性が72.92歳と年々高齢化しており、また透析の質も上がっており、20代で透析導入後、50年間も血液透析を続けてこられた方の報告もあります。
血液透析になったからといって、余命を問題にする必要はないかと思われます。
公開日:
最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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「尿毒症」とはどのような病気ですか?
尿毒症は腎機能が低下して尿毒素とよばれる毒素が体内に蓄積する病態で、吐き気などさまざまな症状が現れます。
尿毒症の原因は何がありますか?
尿毒症は、腎機能の低下によって起こります。腎機能が低下する理由はさまざまです。
尿毒症ではどのような症状がありますか?
尿毒症の症状は多彩で、主な症状として吐き気、食欲不振などの消化器症状、意識障害等の神経症状などが挙げられます。
尿毒症には初期症状はありますか?
尿毒症の症状は多彩で、主な症状として吐き気、食欲不振などの消化器症状、意識障害等の神経症状などが挙げられます。
尿毒症の場合、主にどのような治療をしますか?
尿毒症の治療は原因や重症度によって異なり、透析療法が検討される場合もあります。
尿毒症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
尿毒症が疑われる場合には、内科、泌尿器科、腎臓内科、循環器科などの受診を検討してください
尿毒症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
尿毒症の診断基準はなんですか?
尿毒症の診断基準というものはありませんが、尿毒症は末期腎不全の症状であり、透析導入の判断基準です。
尿毒症の末期では、どのような症状が現れますか?
尿毒症は腎不全の末期症状であり、進行すると心不全や肺水腫、意識障害が強くなることがあります。
尿毒症が原因で、死亡することはありますか?
尿毒症は腎不全の末期症状であり、治療しなければ命に関わります。
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