尿毒症は治る病気ですか?

適切な治療を開始することにより改善します。原因等に応じて、透析療法等が検討される場合もあります。

解説

尿毒症は治療により改善されます。治療は原因や重症度によって異なり、透析療法が検討される場合もあります。

尿毒症は腎機能の低下によって起こりますが、腎臓が少し悪くなる程度では起こりません。末期腎不全(慢性腎臓病ステージG5D)と呼ばれる段階、例えば透析や移植が必要となるくらい悪くなったときに起こります。

腎臓が悪くなる原因は、腎前性・腎性・腎後性と大きく3つに分類できます。
腎臓が悪くなる原因を説明する図です
腎前性は腎臓に流れる血液が不足することで起こる腎不全で、 脱水などが原因で起こることが多く、 十分な点滴で改善する場合があります。

腎後性は腎臓の出口である尿管や膀胱、 尿道など尿の通り道がなんらかの理由で閉塞することで起こる腎不全です。例えば尿管結石や前立腺肥大などが挙げられます。その場合はそれぞれの閉塞の原因を取り除くことで改善する場合があります。

腎性は腎臓そのものが原因で起こる腎不全で、 もともとの腎臓の病気が悪くなって起こることが多いです。その場合は末期腎不全の段階であることが多く、 透析などの腎代替療法が必要となる場合が多くなります。

公開日

最終更新日

虎の門病院分院 腎臓内科

大庭 悠貴 監修

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関連するQ&A

「尿毒症」とはどのような病気ですか?

尿毒症は腎機能が低下して尿毒素とよばれる毒素が体内に蓄積する病態で、吐き気などさまざまな症状が現れます。

尿毒症の原因は何がありますか?

尿毒症は、腎機能の低下によって起こります。腎機能が低下する理由はさまざまです。

尿毒症ではどのような症状がありますか?

尿毒症の症状は多彩で、主な症状として吐き気、食欲不振などの消化器症状、意識障害等の神経症状などが挙げられます。

尿毒症には初期症状はありますか?

尿毒症の症状は多彩で、主な症状として吐き気、食欲不振などの消化器症状、意識障害等の神経症状などが挙げられます。

尿毒症の場合、主にどのような治療をしますか?

尿毒症の治療は原因や重症度によって異なり、透析療法が検討される場合もあります。

尿毒症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

尿毒症が疑われる場合には、内科、泌尿器科、腎臓内科、循環器科などの受診を検討してください

尿毒症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

尿毒症の診断基準はなんですか?

尿毒症の診断基準というものはありませんが、尿毒症は末期腎不全の症状であり、透析導入の判断基準です。

尿毒症の末期では、どのような症状が現れますか?

尿毒症は腎不全の末期症状であり、進行すると心不全や肺水腫、意識障害が強くなることがあります。

尿毒症が原因で、死亡することはありますか?

尿毒症は腎不全の末期症状であり、治療しなければ命に関わります。

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