単純ヘルペスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗ウイルス薬で治療します。副作用は少ないですが、腎機能障害や血球減少などがあります。
単純ヘルペスの治療は、感染する部位により異なります。
治療方針
主な治療方針は以下の通りです。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの皮膚病変
まずは、飲み薬の抗ウイルス薬による治療を行います。
重症の場合や免疫抑制状態の場合には、点滴での抗ウイルス薬投与を行います。軽症の口唇ヘルペスでは、塗り薬が使われることもあります。
ヘルペス脳炎(ヘルペスウイルスが脳に感染した場合)または新生児ヘルペス
これらの場合は重症のため、点滴の抗ウイルス薬での治療を行います。
ヘルペス角膜炎の場合(ヘルペスウイルスが目に感染した場合)
抗ウイルス作用のある点眼や眼軟膏で治療します。
場合によっては、内服や点滴で全身の抗ウイルス薬を追加する場合もあります。
副作用
抗ウイルス薬には副作用があります。
副作用としては、腎機能障害(腎臓の機能が悪くなること)が代表的で、特に脱水状態だと副作用が出やすいため注意が必要です。
その他には、特徴的な副作用ではありませんが、血球減少、皮膚症状、肝機能障害、アレルギー、消化器症状などを起こす可能性があります。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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