縮瞳の原因は何がありますか?
薬物、神経障害、中毒、脳病変などがあります。
縮瞳の原因にはいくつかあり、代表的なものは次の通りです。
(1)薬の影響
痛み止めとして使われるモルヒネなどの「オピオイド系薬」や、一部の目薬(縮瞳作用のある点眼薬)によって起こることがあります。
(2)中毒
殺虫剤などに含まれる有機リンという物質が体に入ると、神経の働きが過剰になり、瞳が強く縮むことがあります。
(3)自律神経のバランスの乱れ
体の働きを自動的に調整する神経(副交感神経や交感神経)のどちらかが強く働きすぎることで起こる場合があります。
(4)脳や神経の病気
脳の一部(特に橋(きょう)や延髄と呼ばれる場所)が障害を受けたときや、ホルネル症候群などの神経の異常で片目だけ縮むことがあります。
(5)目の病気やけが
虹彩(瞳の周りの茶色い部分)の炎症や外傷によって起こることもあります。
片方の目だけ縮瞳しているときは、目そのものや同じ側の神経の異常が、両目ともに縮瞳している場合は、薬の影響や中毒、脳の問題など、全身的な原因が考えられます。原因を調べるときは、意識の状態、呼吸の様子、服薬の有無や、けが、点眼薬の使用状況などを総合的に見て判断します。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 眼科
恒矢 美貴 監修
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