縮瞳で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

原因精査と専門科連携の上で根本治療を検討します。

薬を使っても縮瞳が改善しない場合は、まず原因が本当に合っているのかをもう一度確認することが大切です。原因によって対処法がまったく異なるため、見落としがあると回復が遅れることがあります。まず、目薬などの局所的な薬の影響なのか、全身に作用する薬や中毒によるものなのかを見分けます。さらに、脳や神経の障害(脳幹の出血・梗塞・腫瘍など)が関係していないかも調べる必要があります。

そのために行う検査としては、頭部CTやMRIによる脳の画像検査、血液検査、薬物・毒物検査などがあります。また、意識の状態、手足の動き、感覚、反射といった神経の働きを詳しく調べる「神経学的評価」も重要です。原因が中毒や脳の病気とわかれば、脳神経内科・脳外科・中毒専門科などと連携して、出血除去や解毒などの専門的な治療が行われます。特に、瞳孔の反応がなくなる・急に手足が動かなくなる・意識が低下するといった症状がある場合は、命に関わる可能性があるため、緊急対応が必要です。

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東日本橋内科クリニック 眼科

恒矢 美貴 監修

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