公開日:
最終更新日:
子宮内膜症は、どのように検査や診断をしますか?
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
問診に加えて内診、超音波検査などを行うことで診断します。血液検査やMRI検査などを行うこともあります。
解説
子宮内膜症は、手術によって肉眼的に病変を認めた際には確実な診断となりますが、一般的には問診に加えて内診、超音波検査、血液検査、MRI検査などを組み合わせることで総合的に「臨床的な子宮内膜症」として診断します。子宮内膜症を疑う典型的な所見としては下記の通りです。
問診
徐々に増強する月経時の痛みや、性交時・排便時の痛みなど
内診
子宮や卵巣の可動性の低下、圧痛(触った時の痛み)など
画像検査(超音波検査、MRI検査)
卵巣の腫大、骨盤内の癒着を示唆する所見の確認など
血液検査
CA125などの腫瘍マーカーの上昇など
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかの子宮内膜症の質問
「子宮内膜症」とはどのような病気ですか?
子宮内膜、あるいはそれに似た組織が何らかの原因で本来発生する場所である子宮以外の場所で発生する病気です。
子宮内膜症は自然に治りますか?
子宮内膜症は閉経期には症状が緩和されることが多いと言われています。
子宮内膜症が原因で気胸が起こることはありますか?
「月経随伴性気胸」と呼ばれる病態であり、稀に肺に子宮内膜症性病変が生じることで肺に穴があく「気胸」を発症することがあります。
子宮内膜症が起こりやすいのは何歳くらいですか?
20~30代の女性に発症することが多く、30~34歳が発症のピークとされています。
子宮内膜症の原因や症状には何がありますか?
子宮内膜症の原因はまだ明確には分かっていませんが、月経血の骨盤内への逆流などが子宮内膜症の発症として考えられています。典型的な症状は月経時の強い痛みです。
子宮内膜症に関連する病気や症状
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について回答しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。