子宮内膜症
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更新日:6/17/2023
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子宮内膜症について「ユビー」でわかること
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子宮内膜症のQ&A
- A.
子宮内膜、あるいはそれに似た組織が何らかの原因で本来発生する場所である子宮以外の場所で発生する病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症とは、子宮内膜あるいは子宮内膜に似た組織が、本来子宮内膜が存在しない子宮の外で発育・増殖する疾患です。主に卵巣など骨盤内で起こります。
月経のある女性の約10%が子宮内膜症を患っていると言われており、骨盤内に炎症や癒着が生じることで月経時の強い痛み(月経困難症)や、妊娠を妨げる原因となります。また将来的に卵巣がんの原因になることもあるため注意が必要です。 - A.
子宮内膜症は閉経期には症状が緩和されることが多いと言われています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症は、女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖するため、閉経後には症状が緩和します。また主な症状である月経時の強い痛みも、月経が来なくなることで改善します。
同様に、授乳中も月経が来なくなるため、症状が一時的に改善することが多いです。
一方で、閉経後にも子宮内膜症が卵巣がんなどにがん化するリスクはあるため、必ずしも自然に治るとは言い切れません。定期的な経過観察は必要と考えられます。 - A.
「月経随伴性気胸」と呼ばれる病態であり、稀に肺に子宮内膜症性病変が生じることで肺に穴があく「気胸」を発症することがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症は、頻度は低いものの骨盤内のみならず肺に病変が生じることがあり、肺に生じた子宮内膜症によって、月経周期と関連して気胸が起こることがあります。
以下のような特徴がある気胸の場合には、子宮内膜症が発症に関与している「月経随伴性気胸」が疑われます。20代〜閉経期までの生殖年齢の女性である
子宮内膜症の好発期である生殖年齢の女性に発症します。
右の肺に起こる
原因は不明ですが、月経随伴性気胸は右肺に多いとされています。
月経周期と発症時期に関連がある
月経随伴性気胸は主に月経期に発症します。稀に排卵期などにも発症することがあります。
- A.
20~30代の女性に発症することが多く、30~34歳が発症のピークとされています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症は、20歳~閉経期頃までの女性の約10%に発症する疾患ですが、好発年齢は20~30代とされており、発症のピークは30~34歳頃です。薬物治療や手術などを行っても再発するリスクがあることや、稀ではあるものの将来的に卵巣がんとなるリスクもあるため、長期にわたる経過観察が必要な病気です。
- A.
子宮内膜症の原因はまだ明確には分かっていませんが、月経血の骨盤内への逆流などが子宮内膜症の発症として考えられています。典型的な症状は月経時の強い痛みです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る「卵管を通って骨盤内に逆流した月経血の一部が骨盤内で広がる」ことが子宮内膜症の主な原因ではないかと考えられています。ただ、その他にもさまざまな仮説があり、実際には月経血の逆流以外にもさまざまな要素が関わっていると考えられています。
子宮内膜症の主な症状は下記の通りです。月経困難症
月経時に強く痛みます。
不妊症
骨盤内の癒着などで妊娠しづらくなります。
性交時痛、慢性的な骨盤痛
月経時以外にも性交時、排便時などに痛みを感じやすくなります。また慢性的に下腹部や腰背部に痛みを感じることもあります。
- A.
月経時の痛みが徐々に増強してくる場合に、特に子宮内膜症を疑います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症に特定の初期症状はありません。ただし、子宮内膜症の患者さんの約9割が月経時に強い痛みを感じるとされており、月経時の痛みが徐々に増強してくる場合には子宮内膜症が疑われます。
- A.
問診に加えて内診、超音波検査などを行うことで診断します。血液検査やMRI検査などを行うこともあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症は、手術によって肉眼的に病変を認めた際には確実な診断となりますが、一般的には問診に加えて内診、超音波検査、血液検査、MRI検査などを組み合わせることで総合的に「臨床的な子宮内膜症」として診断します。子宮内膜症を疑う典型的な所見としては下記の通りです。
問診
徐々に増強する月経時の痛みや、性交時・排便時の痛みなど
内診
子宮や卵巣の可動性の低下、圧痛(触った時の痛み)など
画像検査(超音波検査、MRI検査)
卵巣の腫大、骨盤内の癒着を示唆する所見の確認など
血液検査
CA125などの腫瘍マーカーの上昇など
- A.
子宮内膜症の治療は長期にわたるため、年齢、妊娠希望、症状(病状)などに合わせて薬物療法や手術を組み合わせていく必要があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症は現在のライフステージや症状、診察所見などを踏まえて、経過観察、薬物療法、手術療法を組み合わせながら治療を行います。
一般的な治療の目安としては下記の通りとなりますが、病状などによっても異なりますので詳細については主治医と相談してください。若年期
鎮痛剤や、いわゆる低用量ピルと呼ばれる女性ホルモン含有製剤を用いて疼痛管理を行います。
妊娠・出産・授乳期
挙児希望がある場合には、女性ホルモン含有製剤は休薬し、疼痛時には鎮痛剤などで対応することが一般的です。必要に応じて不妊症治療などを行います。妊娠前に手術を行うこともありますが、卵巣を傷つけることにもなるため慎重な判断が必要です。
40代以降
子宮内膜症は年齢とともに、卵巣がんなどに癌化するリスクが指摘されています。40代以降で、妊娠・出産のご希望が無い場合、がん化予防や症状の緩和を期待して手術を選択することもあります。いわゆる低用量ピルは血栓症などのリスクがあることから、他のホルモン製剤へと切り替えながら閉経まで継続することもあります。
- A.
症状の程度や年齢、妊娠希望などに応じて経過観察、薬物療法、手術療法から選択します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症の治療目的として、以下の3つが挙げられます。
①症状緩和
②不妊症治療(妊娠しやすくする)
③がん化予防
上記目的に応じた治療法については下記のとおりです。症状の緩和
月経時などの痛みを緩和する治療法として下記の3つが挙げられます。
鎮痛剤の使用
痛み止めを使用することで症状の緩和を図ります。
ホルモン療法
いわゆる低用量ピルなどの女性ホルモン含有製剤を使用することで症状の緩和が期待できます。
手術療法
手術で卵巣などにある内膜症病変を摘出、焼灼することで症状の緩和が期待できます。詳細な術式は、病変の位置や大きさ、妊娠希望、年齢などで異なります。
不妊症治療(妊娠しやすくする)
手術療法
子宮内膜症が原因で妊娠しづらい状態と考えられる場合などでは、卵巣などにある内膜症病変を摘出、焼灼するなどの手術療法を行うことがあります。一方で、卵巣の機能が低下する可能性もあるため慎重に適応を検討する必要があります。
生殖補助医療
体外受精などの生殖補助医療は子宮内膜症に伴う不妊症治療においても有用な手段となります。
がん化予防
手術療法
特に40歳以上の女性で、卵巣に子宮内膜症性の大きな嚢胞(のうほう:袋状の病変)が存在する場合には卵巣がんの予防目的で卵巣・卵管の摘出などの手術療法を選択することもあります。
- A.
鎮痛剤や女性ホルモンが含まれる製剤を用いることが一般的です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮内膜症による疼痛に対する治療としては下記のような薬剤を使用します。
鎮痛剤
痛み止めを使用することで症状の緩和を図ります。
ホルモン療法
いわゆる低用量ピルなどの女性ホルモン含有製剤を使用することで 症状の緩和が期待できます。ホルモン療法に使用する製剤にもいくつか種類があり、年齢や想定される副作用などを踏まえて選択します。
- A.
産婦人科を受診しましょう。月経時の痛みが強い場合には、積極的な受診をおすすめします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る月経時の痛みが強く、子宮内膜症が疑われる場合には産婦人科を受診しましょう。特に日常生活に支障をきたすような月経時の痛みがある場合には、積極的な治療が望ましいと考えます。
子宮内膜症について、医師からのよくある質問
- 腰が痛みますか?
- お腹の痛みがありますか?
- お腹の左下のあたりが痛みますか?
- 便をする時に下腹部が痛みますか?
- 普段から生理痛が強いと感じますか?
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※本ページを参考にして、56,597人のユーザーが症状チェックを行いました。(2023年5月時点の累計)
※約166,737人のユーザー傾向を参考に、本ページの症状コンテンツを制作しています。(集計期間: 2021年5月〜2023年5月)
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