子宮腺筋症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/04/26
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子宮腺筋症について「ユビー」でわかること
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子宮腺筋症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
生理ではないのに、腟から出血または茶色・ピンク色のおりものがある
- 症状の頻度
- 年に数回程度は同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 自覚した時期
- 1日以内から
生理の出血量や出血期間がおかしい
- 症状の頻度
- ほぼ毎回の生理で同じような症状がある
お腹の痛みがある
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
- 症状の出方
- 全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
お腹にガスがたまったり、張った感じがする
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
子宮腺筋症とはどんな病気ですか?
子宮内膜に似た組織が子宮筋層内に入り、子宮が腫れてしまう状態です。これが原因で生理痛が強くなったり、出血量が多くなったりします。
子宮腺筋症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
子宮腺筋症への対処法は?
大きさや症状に応じてMRIなどの検査や薬または手術による治療を行います。気になる症状がある場合は産婦人科を受診してください。
子宮腺筋症の専門医がいる近くの病院はありますか?
子宮腺筋症の専門医がいる病院を見る子宮腺筋症のQ&A
- A.
子宮腺筋症でも、症状がほとんどない・まったく自覚がなく、偶然エコーやMRIで見つかるケースもあります。
- A.
大量出血、急激な腹痛、意識がはっきりしないなど全身状態が不安定な場合は、救急対応が必要です。
解説子宮腺筋症によって引き起こされる月経時の強い痛みや出血(過多月経)が、命に関わる状態に進行した場合、緊急の対応が必要です。
救急車を呼ぶ目安となるのは、主に以下の2つのケースです。1. 重度の貧血や大量出血がある場合
- 意識を失う、またはそれに近い状態や、激しい動悸や息切れなどの症状がある
- 血液が固まりにくい異常子宮出血(月経ではない期間や月経量が異常に多い出血)がある
特に、貧血が重度になると心臓の機能に問題が生じる(心不全)ことがあります。また、ヘモグロビン値(血液中の酸素運搬成分)が非常に低い状態(4~6g/dL程度)である場合は、緊急の輸血が必要となる可能性が高いです。
2. 急激な腹痛がある場合
子宮腺筋症の組織が変化を起こしたり、急激な血流の変化が起きたりすると、激しい痛みを引き起こすことがあります。原因検索すると共に、早急な治療・緊急手術が必要となる可能性もあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
(2)Adenomyosis:子宮腺筋症.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/(参照 2025-12-05) - A.
強い月経痛や過多月経として現れ、月経を重ねるごとに症状は悪化していきます。
解説子宮腺筋症の初期から最も特徴的に現れる症状は、激しい月経痛(月経困難症)と過多月経(月経の量が非常に多いこと)です。子宮腺筋症は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの影響を受けて病状が進み、悪化していく疾患です。
そのため、病気の初期段階では、通常の生理痛の延長のように感じられるかもしれませんが、月経周期を重ねるごとに症状は徐々に強くなっていきます。激しい月経痛、過多月経、それに伴う貧血、月経時以外の腹痛や腰痛、骨盤の痛みなどが主な症状です。日常生活に影響が出ている症状がある場合は、早期に適切な治療を始めることが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産婦人科学会.“産婦人科 診療ガイドライン ━婦人科外来編 2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/glfujinka2023.pdf,(参照 2025-11-10).
日本産婦人科医会.“(2)Adenomyosis:子宮腺筋症”..https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/,(参照 2025-11-10). - A.
子宮腺筋症の主な痛みは月経時や慢性的な骨盤痛であり、通常は排卵痛との直接の関係性は低いです。
解説子宮腺筋症によって引き起こされる痛みの特徴は、主に月経時に起こる強い痛み(生理のときの強い腹痛)や、生理以外の時期にも続くお腹や腰の痛み(骨盤まわりの痛み)です。
この「生理以外の痛み」が排卵の時期と重なることもありますが、その場合は、別の病気、特に子宮内膜症(子宮の内側の組織が別の場所にできてしまう病気)などが原因である可能性もあります。したがって、子宮腺筋症が直接、排卵痛の原因になるとは言い切れません。
気になる痛みがある場合には、早めに婦人科などの医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。適切な診察や検査を受けることで、原因を正しく見つけることができます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
(2)Adenomyosis:子宮腺筋症.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/(参照 2025-12-05) - A.
はい、子宮腺筋症が原因で吐き気を催すことはあります。
解説吐き気は子宮腺筋症の直接的な症状として一般的ではありませんが、子宮腺筋症が原因で吐き気や気分不快を催すことは少なくありません。
子宮腺筋症は強い月経時痛や過多月経の原因になるため、腺筋症の患者さんが痛みや貧血などの結果、吐き気を催すことは少なくありません。
吐き気そのものに対する治療というよりも、疼痛の管理や貧血の治療など、吐き気の原因となっている症状に対する治療を行うことで、ある程度改善することが期待できます。
何が吐き気の直接的な原因になっているのかによっても、治療方針は異なりますので、詳細については主治医と相談するとよいでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るRutger Gunther et al. Adenomyosi. StatPearls. 2025, , PMID: 30969690.
S. Schrager, et al. Adenomyosis: Diagnosis and Management. American Family Physician, https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2022/0100/p33.html(参照 2025-11-18) - A.
薬物療法(ホルモン剤や痛み止め薬)が基本ですが、生活習慣改善や温めることも有用な場合があります。
解説子宮腺筋症の治療は、ホルモン療法や痛み止め薬が中心ですが、日常生活の見直しや温めることも効果がある場合があります。
痛みを和らげるための方法は、大きく分けて以下の通りです。1. 薬物療法
- 痛み止め薬
- ホルモン剤
- ジエノゲスト:排卵を止め、女性ホルモン(エストロゲン)の上昇を抑えることで、子宮腺筋症に伴う痛み軽減が期待できます。
- 低用量ピル:排卵を抑え、子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、月経血の量を減らすことで痛みを軽減します。
- 黄体ホルモン放出子宮内システム(ミレーナ©︎):子宮内に装着する器具で、ホルモンを局所的に放出し、子宮内膜を薄くすることで過多月経や月経困難症の痛みを改善します。
- GnRHアゴニスト製剤:一時的に閉経に近い状態(女性ホルモンが少ない状態)を作り、病気の部位を縮小させて症状を改善します。
- 漢方薬
2. 生活習慣改善
規則正しい生活リズム、適度な運動(ストレッチなど)、カフェイン・塩分・アルコールの摂取制限、禁煙、十分な休息などが推奨されます。
3. 温熱療法
温めることで血管が広がって血流をよくし、筋肉のこわばりを和らげることで、月経痛や骨盤内の痛みを軽減すると報告されています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
J.Jo,et al.Heat therapy for primary dysmenorrhea: A systematic review and meta-analysis of its effects on pain relief and quality of life.Scientific Reports,https://www.nature.com/articles/s41598-018-34303-z(参照 2025-12-05) - A.
子宮腺筋症による過多月経が起こると、血の塊が出やすくなります。
解説子宮腺筋症(子宮の筋肉の層に病気の部位ができること)の主な症状のひとつに、月経の出血量が異常に多くなる「過多月経」があります。
子宮腺筋症で出血量が増え、レバー状の血の塊が出やすくなる主な原因は次の通りです。1. 子宮内膜の増加と病気の部位からの出血
子宮腺筋症の病気の部位は、正常な子宮内膜と同じように女性ホルモンの影響を受けて増殖し、月経時に剥がれ落ちる子宮内膜の量が全体的に増加します。また、子宮の筋肉の中にある病気の部位そのものからも出血が起こります。
2. 子宮の収縮力の低下
病気が進行すると、子宮の筋肉の壁(子宮筋層)が硬く厚くなるため、月経血を体外に押し出すための子宮全体の収縮が十分にできなくなります。この子宮の収縮は出血を止める効果もあるため、収縮力が弱まると月経量がさらに多くなり、出血が止まりにくくなります。
月経量が大量になると、血液が体外に排出される前に体内で固まりやすくなり、結果として血の塊となって排出されます。過多月経は貧血を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
(2)Adenomyosis:子宮腺筋症.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/(参照 2025-12-05) - A.
子宮腺筋症の痛みは、激しい月経痛や長期にわたる骨盤痛、下腹痛として現れます。
解説子宮腺筋症で生じる主な痛みや不快な症状には、次のようなものがあります。
下腹部や骨盤の痛み
子宮腺筋症の主な症状は、激しい月経痛(月経困難症)であり、これは主に「下腹痛」として現れます。 また、月経時以外にも「腹痛や腰痛」 や「骨盤痛」 が起きることがあります。月経が始まる4~5日前から月経後まで続く持続性の鈍い痛みであることが多いです。
胃など全身の不調
月経痛がひどいと、痛みの原因物質(プロスタグランジンなど)が体全体に回り、全身の症状を引き起こします。これらの症状には、胃腸に関連する不調も含まれ、具体的には以下の症状が多く見られます。
このように、子宮腺筋症は子宮周辺の痛みだけでなく、生活に支障をきたすほどの全身の不調を伴うことがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
(2)Adenomyosis:子宮腺筋症.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/(参照 2025-12-05) - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような症状が強く見られる場合には、子宮腺筋症の可能性があります。ひとつでも当てはまる場合は、一度婦人科を受診してみると良いでしょう。
【主な症状】
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、子宮腺筋症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
- A.
子宮腺筋症の症状の一つである骨盤痛や下腹痛として生じることがあります。
解説子宮腺筋症は、子宮の筋肉の層(子宮筋層)の中に、本来は子宮の内側にあるべき子宮内膜に似た組織が増殖し、子宮筋層が厚くなる病気です。この病変は女性ホルモンの影響を受け、月経周期に合わせて周期的に増殖や出血を繰り返すため、強い痛みを引き起こします。「足の付け根の痛み」は、子宮腺筋症の代表的な症状である骨盤痛や下腹痛として現れる可能性があります。
子宮腺筋症で一般的に見られる、月経に随伴して起こる病的な症状(月経困難症)には、次のようなものがあります。- 強い月経痛(生理痛)
- 月経時以外の腹痛や腰痛(骨盤痛)
- 下腹痛、腰痛、腹部膨満感
- 嘔気(吐き気)、頭痛、疲労・脱力感
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産婦人科学会.“産婦人科 診療ガイドライン ━婦人科外来編 2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/glfujinka2023.pdf,(参照 2025-11-10).
日本産婦人科医会.“(2)Adenomyosis:子宮腺筋症”..https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/,(参照 2025-11-10). - A.
激しい月経痛(腹痛・腰痛・骨盤痛)や過多月経、それに伴う貧血などが主な症状です。
解説子宮腺筋症で最もよくみられる症状は、月経困難症(激しい月経痛)と過多月経(月経の量が非常に多くなること)です。月経痛の主な原因は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジン(PG)という痛みのもとになる物質です。PGは、月経血を体外に押し出すために子宮を収縮させる働きがありますが、この物質が過剰に作られると、子宮が激しく収縮し、強い痛みを引き起こします。月経時以外の腹痛や腰痛、骨盤の痛みなどが起こることもあります。
また、子宮腺筋症では、月経時の経血量が通常より多くなる「過多月経」が起こりやすい傾向があります。これは、剥がれ落ちる子宮内膜の量が増加したり、病変によって子宮の筋肉(筋層)が硬く厚く肥大し、子宮全体が十分に収縮できなくなって止血効果が低下したりすることが原因と考えられます。過多月経が続くと、貧血を引き起こし、日常生活に支障が出ることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産婦人科学会.“産婦人科 診療ガイドライン ━婦人科外来編 2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/glfujinka2023.pdf,(参照 2025-11-10).
日本産婦人科医会.“(2)Adenomyosis:子宮腺筋症”..https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/,(参照 2025-11-10). - A.
子宮腺筋症に特徴的なおりものはありません。
解説子宮腺筋症そのものが、おりものに直接的な影響を与えることはあまりありません。
子宮腺筋症の主な症状としては、- 月経困難症:月経時の強い痛み
- 過多月経:月経血量の増加
- 不正出血:月経以外の出血
- 骨盤通:下腹部から腰部にかけての慢性的な痛み
などが挙げられます。
一方で、血液が混じることでおりものが赤褐色になるといった、不正出血などの影響でおりものが変化することは考えられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るGaby Moawad et al. Adenomyosis: An Updated Review on Diagnosis and Classification. J. Clin. Med. 2023, 12, 4828.
S. Schrager, et al. Adenomyosis: Diagnosis and Management. American Family Physician, https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2022/0100/p33.html(参照 2025-11-18) - A.
まずは専門医を受診しましょう。緊急性を評価し、ホルモン治療などを検討します。
解説子宮腺筋症が原因で出血が止まらない場合は迅速な対応が必要です。まず産婦人科を受診し、以下の点について緊急性や原因を評価してもらうことが重要です。
- 緊急性の評価: 血液中の酸素を運ぶ成分(ヘモグロビン値)の測定により、重い貧血があるか、心臓に負担がかかる症状(心不全症状)を伴っていないかを確認します。重度の貧血や心不全症状がある場合は、赤血球の輸血や緊急処置が必要となる可能性があります。
- 悪性疾患の否定: 出血が子宮体がんなどの悪性の病気によるものではないことを確認するため、子宮内膜の組織や細胞を詳しく調べる検査(細胞診など)が行われることがあります。
出血に対する主な治療法
また、根本的な治療法としては、子宮全体を取り除く手術(子宮摘出術)が選択されます。治療方針は、患者さんの年齢や将来の妊娠希望を考慮して決定されます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
(2)Adenomyosis:子宮腺筋症.日本産婦人科医会,https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%882%EF%BC%89adenomyosis%EF%BC%9A%E5%AD%90%E5%AE%AE%E8%85%BA%E7%AD%8B%E7%97%87/(参照 2025-12-05)
子宮腺筋症について、医師からのよくある質問
- ナプキンが2時間もたないほど生理出血が多い、または出血のなかにレバーのようなかたまりがありますか?
- お腹の痛みがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 産婦人科
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- 婦人科
