子宮内膜症が原因で気胸が起こることはありますか?
「月経随伴性気胸」と呼ばれる病態であり、稀に肺に子宮内膜症性病変が生じることで肺に穴があく「気胸」を発症することがあります。
子宮内膜症は、頻度は低いものの骨盤内のみならず肺に病変が生じることがあり、肺に生じた子宮内膜症によって、月経周期と関連して気胸が起こることがあります。
以下のような特徴がある気胸の場合には、子宮内膜症が発症に関与している「月経随伴性気胸」が疑われます。
20代〜閉経期までの生殖年齢の女性である
子宮内膜症の好発期である生殖年齢の女性に発症します。
右の肺に起こる
原因は不明ですが、月経随伴性気胸は右肺に多いとされています。
月経周期と発症時期に関連がある
月経随伴性気胸は主に月経期に発症します。稀に排卵期などにも発症することがあります。
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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