子宮内膜症で腹痛があります。鎮痛剤のみの対応で大丈夫か相談させてください。
20代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。子宮内膜症と診断され、現在メトホルミン、ヒスロン、鎮痛剤を服用中とのことですね。この治療で大丈夫なのか、不安に感じていらっしゃるのですね。お気持ちよくわかります。
子宮内膜症の治療は、症状の程度や妊娠を希望されるかどうかによって異なります。
【お薬について】
メトホルミンは本来糖尿病の治療薬ですが、現在は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)にも効果があることが知られ、使用可能なお薬となっています。子宮内膜症の治療としてではなく、PCOSの治療として使われているのかもしれませんね。
ヒスロンは黄体ホルモンの薬で、子宮内膜症の症状を和らげたり進行を抑えたりする効果が期待されます。ただし、子宮内膜症に対する保険適用はないため、一般的な使い方ではありません。一時的な不正出血に対して使われることがあります。
【鎮痛剤について】
子宮内膜症による痛みが強い場合、鎮痛剤を使うのは適切な方法のひとつです。もし鎮痛剤が十分に効かない場合や、卵巣にチョコレート嚢胞と呼ばれる病変がある場合は、低用量ピルや他の薬を考えることもあります。
【他の治療法】
レルミナ錠は、閉経に近い状態を人工的に作り出すことで、子宮内膜症を改善する薬です。ただし、使用期間に制限があるため、担当の先生とよく相談してください。
手術は、薬が効かない場合やチョコレート嚢胞が大きい場合に考えられることがあります。
【受診の目安】
痛みが強い、薬が効かない、症状が悪化していると感じたら、もう一度婦人科を受診して、治療方針を相談されることをおすすめします。
【まとめ】
子宮内膜症の治療は、まずは薬を使った治療が中心です。痛みが強かったり、鎮痛剤が効かない場合は、他の薬を併用したり、切り替えたりすることも考えられますので、婦人科で相談してみてください。どうぞお大事になさってくださいね。
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