三度熱傷の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

三度熱傷は皮膚の深い部分まで傷ついているため、まず何よりも早めに医療機関を受診し、専門の先生に診てもらうことが大切です。痛みを感じないこともありますが、それは神経も深く傷ついているためで、重症のサインです。

【医療機関では以下のような点に注意して治療が進められます】

• 感染予防: 傷口から細菌が入らないように、軟膏などでしっかり感染対策をします。感染すると、治りが遅れたり、全身状態が悪くなったりすることがあります。
• 治癒後のケア:
  • 傷跡（瘢痕）の悪化防止: 傷が治ったあとも、傷跡が盛り上がったり（肥厚性瘢痕）、引きつれたり（瘢痕拘縮）、色が濃くなったりするのを防ぐため、圧迫する治療（圧迫療法）や保湿、日焼け止め（遮光）を続けます。
  • リハビリテーション: 特に手足や関節などの機能が大切な場所の熱傷では、早くからリハビリを始めて、関節が固まらないように動かしていくことが重要です。 これらのケアは、日常生活を元通りに送るために、治療が終わったあとも長く続ける必要があります。 また、排泄物で傷が汚れないよう、肛門周囲などでは特別な管理が必要になることもあります。