三度熱傷は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

【三度熱傷の薬物治療】

三度熱傷は、皮膚の深い部分まで損傷が及んだ重いやけどです。神経も傷つき痛みを感じにくいこともあります。ごく小さな範囲を除き自然治癒は難しく、通常は手術（傷んだ組織を取り除くデブリードマンや皮膚移植）が必要ですが、薬物療法も行われます。

【主な治療薬とその注意点】

• サルファダイアジン銀クリーム（SSD）: 傷口の感染予防や壊死組織の融解促進に主に使われます。感染を抑え、死亡率低下の効果も報告されています。
  • 注意点: 長期使用で薬が効かなくなる細菌（耐性菌）が出現したり、血液中の白血球が減ったりする可能性があります。比較的浅い熱傷には適しません。
• ブロメライン含有軟膏・ソルコセリル含有軟膏: 小範囲の三度熱傷で、薬の力で焼けた組織を取り除く目的で使われることもあります。ただし、新しい研究は少ないのが現状です。