三度熱傷の原因は何がありますか？

三度熱傷は、皮膚の深い部分である皮下組織までダメージが及んだやけどです。このタイプのやけどを引き起こす原因は、多岐にわたります。

【主な原因】

• 高温の物質や炎：熱い液体や金属、直接の炎、爆発の熱風などが挙げられます。
• 電撃傷：落雷や高圧線など、電流が体を通ることによる損傷も深いやけどを引き起こします。体表面だけでなく、体内の組織にも大きなダメージを与えることがあります。
• 化学損傷：酸やアルカリ溶液などの化学物質が皮膚に触れることでも発生します。
• 低温熱傷：44～50℃程度の比較的低い温度のものでも、湯たんぽ、電気あんか、電気毛布、使い捨てカイロなどが長時間同じ場所に触れていると、皮膚の深い部分までやけどが進行することがあります。

三度熱傷では、痛みを感じる神経まで損傷されるため、逆に痛みがないのが特徴です。皮膚は蝋のように白くなったり、炭のように黒くなったりすることもあります。重症の場合は命に関わることもあるため、早期に専門的な治療が必要です。