高アンモニア血症は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

高アンモニア血症に対しては、下剤、抗菌薬の飲み薬での治療が一般的です。高アンモニア血症とは、血中のアンモニア濃度が上昇している状態です。多くは肝硬変の患者さんで、アンモニアの解毒がうまくできずに高アンモニア血症となります。アンモニアは脳に毒性があるため、血液の中にアンモニアが溜まると、意識障害や手の震えといった症状が出現することがあります。

血液検査で高アンモニア血症が判明した場合には、まず飲み薬での治療を行います。便秘は多くの場合、高アンモニア血症を悪化させる原因になります。アンモニアの吸収を抑えるような下剤の飲み薬での治療を行います。そのほかに、必要に応じ抗菌薬の飲み薬も併用します。

高アンモニア血症による意識障害が出ている場合には、アミノ酸の点滴が効果的です。意識障害はアンモニアが脳に影響を与えているということなので、高アンモニア血症による意識障害を疑った場合には、ただちに医療機関を受診しましょう。