網状皮斑の原因は?どんな症状がある?何科に行く?

監修医師初岡 佑一形成外科 / 日本医科大学付属病院形成外科

網状皮斑について、特に知りたいことは何ですか?

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網状皮斑の原因は何がありますか?

皮膚の動脈のけいれんや、炎症・閉塞などによる血流の減少や途絶によって起こります。

【発生メカニズム】

網状皮斑の見た目(赤紫色で網目状)は、血管の解剖学的構造に基づいています。血流が悪くなると、酸素を失った血液(脱酸素化ヘモグロビン)が増え、主に静脈が集まる部分に網目状の青紫色の変色として現れます。

【原因となる主な病態】

原因は大きく分けて、機能的なもの(血管のけいれん)と器質的なもの(血管の炎症や閉塞)があります。

1. 血管のけいれん(機能的)

  • 生理的網状皮斑:寒さに反応して血管が縮む(血管けいれん)ことで起こります。温めると改善します。
  • 薬剤性:特定の内服薬による血管けいれんが原因となることがあります。

2. 血管の病気や詰まり(器質的)

血管の炎症(血管炎)や血栓、塞栓(コレステロールの塊など)により、血流が物理的に途絶することで起こります。器質的障害が原因の場合、重篤な全身疾患が隠れていることがあるため注意が必要です。

【全身性疾患に起因する例】

  • 抗リン脂質抗体症候群 (APS):最も一般的な原因の一つで、血栓ができやすい状態です。
  • 血管炎:全身性多発動脈炎やウェゲナー肉芽腫症など、血管に炎症が起こる病気です。
  • 塞栓症:コレステロール塞栓症や心房粘液腫からの塞栓など。
  • 血液疾患:クリオグロブリン血症、真性多血症など、血液の粘度が高くなる病態。
  • 血管壁の異常:石灰沈着症、原発性高シュウ酸尿症など。

網状皮斑が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

網状皮斑は皮膚の症状であるため、まず皮膚科を受診して診断と原因特定を進めてください。

【網状皮斑とは】

網状皮斑(リベド)は、皮膚に網目状の赤紫色や青紫色の変色が現れる症状です。これは主に手足に現れますが、全身に出ることもあります。皮膚の動脈や細動脈の異常により、血流が減少または途絶することで生じる皮膚所見です。

【受診の必要性と専門科】

網状皮斑は、寒さで一時的に現れる生理的な反応(生理的リベド)である場合、治療は不要です。しかし、全身性の深刻な病気(例:血管炎、血栓症、膠原病など)が原因で生じることも多いため、専門的な評価が不可欠です。

  • 網状皮斑は皮膚の色の変化を主体とする病変に分類される皮膚の症状であるため、専門的に診断・治療を行う皮膚科を受診することが適切です。
  • 皮膚科では、症状の経過や、しこり(結節)、皮膚の壊死(潰瘍)など、他の皮膚症状の有無を確認します。
  • 原因を特定するために、血液検査や、皮膚の一部を採取する検査(皮膚生検)が推奨されます。特に、抗リン脂質抗体症候群などの重篤な病気を疑う場合は、早期の検査が重要です。

網状皮斑ではどのような症状がありますか?

網目状の赤紫色から紫色の皮膚変色です。病的な場合、壊死や潰瘍を伴うことがあります。

網状皮斑(Livedo Reticularis: LR)は、皮膚にできる網目状(ネット状)の赤紫色から紫色の模様を指します。これは、主に手足に現れる大きな網目状の赤い皮膚の変色です。

【LRの種類と見た目】

LRは、原因やパターンによって主に以下のように分類されます。

1. 生理的なLR(良性)

  • 寒冷時に反応して一時的に現れ、温めると完全に消えるものです(大理石様皮膚とも呼ばれます)。
  • 変色は左右対称で均一な網目状です。

2. 病的なLR(二次性)

  • 基礎疾患(血管炎や血液凝固異常など)によって生じます。
  • 樹枝状網状皮斑(Livedo Racemosa: LRC)と呼ばれることもあり、不規則で「壊れた(不完全なリング)」パターンが特徴で、永続的で病的とされています。

【病的な場合に起こる重い症状】

病的なLRやLRCは、血流の途絶により重篤な皮膚症状を伴うことがあります。

  • 網目状紫斑や壊死:血流が完全に中断されると、網目状の紫色の斑点や、組織が死んでしまう壊死が生じます。
  • 潰瘍:壊死した部分が進行すると、網目状や星状の辺縁を持つ潰瘍(ただれ)が生じます。
  • 皮下結節(しこり):血管の炎症が強い場合、痛みを伴う皮下の結節(しこり)が見られることがあります。
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