「非結核性抗酸菌症」とはどのような病気ですか?
非結核性抗酸菌という種類の細菌に感染することによって起こる病気です。
細菌の中に「抗酸菌」と分類される種類のものがあります。抗酸菌の中にはさらに種類があり、代表的なものは「結核菌」です。
「非結核性抗酸菌」とは、抗酸菌の中で結核菌とらい菌以外のものを指し、100種類以上の細菌を含みます。これらの細菌に感染した状態のことを「非結核性抗酸菌症」と言います。「非結核性抗酸菌」はさまざまな細菌をまとめて指す名称であるため、「非結核性抗酸菌症」も単一の病気を指す言葉ではなく総称です。
数ある非結核性抗酸菌の中で特に数が多いのは、MAC(Mycobaterium-avium complex) という名前の細菌によって引き起こされるMAC症という病気で、日本では非結核性抗酸菌症のうちMAC症が約80%を占めるとされています。その他はM.abscessusという種類や、M.kansasiiという種類の細菌による感染症が代表的です。
非結核性抗酸菌は肺に感染することが多いため、呼吸器内科を受診しましょう。
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最終更新日:
医療法人 長又医院 呼吸器内科
長又 誠 監修
(参考文献)
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