非結核性抗酸菌症と非抗酸菌結核症の違いはなんですか?
非抗酸菌結核症という用語はありません。
非抗酸菌結核症という用語はありません。以下では、非結核性抗酸菌症と結核との違いについて記載します。
非結核性抗酸菌症(NTM症)は、結核菌とらい菌を除く環境常在菌が原因で、土壌や水から吸入して発症します。
NTMは通常ヒト間伝播がなく、病勢も緩徐で、多くは外来で経過観察、または多剤長期療法が標準的治療となります。
一方、結核は結核菌のみが起こし、空気感染でヒトからヒトへ広がるため、感染症法で二類に指定され、入院隔離や届出が義務化されています。
結核は、6ヶ月前後のリファンピシン・イソニアジドなどを用いた治療で高い治癒率が得られますが、未治療では急速に悪化し、集団感染を招きやすい点が大きく異なります。
つまり原因菌、感染力、法的扱い、治療レジメンと、予後が明確に異なるのが両者の違いです。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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