非結核性抗酸菌症が治った人はいますか?
非結核性抗酸菌症(NTM症)は治療が難しい疾患ですが、治癒に至る患者さんも確実に存在します。
非結核性抗酸菌症(NTM症)は治療が難しい疾患ですが、治癒に至る患者さんも確実に存在します。
特に、Mycobacterium kansasii(M. kansasii)による肺感染症は、NTMの中では治療反応性が良好とされています。
イソニアジド、リファンピシン、エタンブトールの3剤併用療法によって、菌陰性化および臨床的改善が比較的高率に得られ、12か月以上の治療で治癒が期待できます。
一方、肺MAC症やM. abscessus症などは治療期間が長く、菌陰性化後も再発や再感染のリスクが高いのが現状です。
それでも、適切な薬剤選択や生活指導、場合によっては外科的切除を併用することで、一定数の患者さんが菌陰性化を維持し、症状から解放されています。
早期診断と継続的なフォローアップが、治療成功の鍵となります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
非結核性抗酸菌症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ