非結核性抗酸菌症を治療せず放置するとどうなりますか?
病状は徐々に進行する可能性があります。
非結核性抗酸菌症(NTM症)を治療せず放置すると、病状は徐々に進行する可能性があります。
初期には軽い咳や痰、喉の違和感などの症状のみですが、時間の経過とともに気管支拡張や空洞形成が起こり、菌が肺全体に広がっていきます。
進行すると膿性痰、血痰、発熱、体重減少、倦怠感などの全身症状が出現し、最終的には呼吸不全に至ることもあります。
また、気道が慢性的に傷つくことで、他の感染症を併発しやすくなり、命に関わるリスクが高まります。
特に高齢者や基礎疾患を持つ人では、進行が早くなる傾向があるため、治療の必要性は高くなります。
疾患の進行速度は個人差が大きく、診断確定時に必ずしも治療が必要ではないこともありますが、定期的な画像検査や喀痰検査を含めて、専門医と連携して経過をみながら適切な対応を行うことが重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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