非結核性抗酸菌症の原因は何がありますか?
土や水の周りなどの日常環境中に存在する非結核性抗酸菌に、感染することが原因です。
細菌の中に「抗酸菌」と分類される種類のものがあります。「非結核性抗酸菌」とは抗酸菌の中で結核菌とらい菌以外のものを指し、100種類以上の細菌を含みます。この非結核性抗酸菌に感染することが、非結核性抗酸菌症の直接的な原因です。
感染経路や感染リスクについて
非結核性抗酸菌は水の周りや土壌など日常生活の広い範囲に存在すると言われており、細菌を含んだほこりや水滴を吸い込むことによって、感染することが主であると考えられています。日常生活に存在する菌であるにもかかわらず、なぜ一部の人が発症するのかは、十分に解明されていません。
気管支拡張症や肺結核後遺症、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など肺に基礎疾患があることは、発症のリスクと考えられています。HIV感染症を背景として、非結核性抗酸菌症を発症することもあります。しかし、基礎疾患がない方に発症することも少なくありません。
医療法人 長又医院 呼吸器内科
長又 誠 監修
(参考文献)
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