非結核性抗酸菌症
「非結核性抗酸菌症」とは、土や水などに生育する非結核性抗酸菌を吸い込んで発症する感染症です。最も多い感染臓器は肺で、咳や痰、血痰などの症状が見られます。複数の抗菌薬で治療します。健診で異常を指摘された場合や、症状が現れた場合には呼吸器内科を受診しましょう。
医療法人 長又医院 呼吸器内科
長又 誠 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
非結核性抗酸菌という種類の細菌に感染することによって起こる病気です。
生活上の注意点は患者さんごとに異なるため、主治医の先生とよく相談することをおすすめします。
余命は、菌種、病型、治療の有無、基礎疾患の有無によって大きく異なります。
病状は徐々に進行する可能性があります。
抗酸菌グループのうち、結核菌とらい菌を除く180種以上を総称する環境常在菌です。
進行例や基礎疾患合併例では死亡に至ることがあります。
非定型抗酸菌症は非結核性抗酸菌症の旧称ですが、実質的な違いはありません。
非抗酸菌結核症という用語はありません。
非結核性抗酸菌症の多くは慢性呼吸器疾患です。
治療費は、病状や治療内容によって大きく異なります。
非結核性抗酸菌症(NTM症)は治療が難しい疾患ですが、治癒に至る患者さんも確実に存在します。
非結核性抗酸菌症は指定難病には認定されていません。
おおよそ6,700人にひとりの割合で発症していると推定されています。
病気を正しく理解し、前向きに向き合う姿勢が大切です。
症状について
土や水の周りなどの日常環境中に存在する非結核性抗酸菌に、感染することが原因です。
咳や痰、血痰などの症状が出ることがあります。症状が全くなく、健康診断や肺がん健診等で発見される方もいます。
一般的にはゆっくりと発症することが多く、感染初期には症状が出にくい病気です。
症状から非結核性抗酸菌症を疑うことは難しく、セルフチェックは困難だと考えられます。
非結核性抗酸菌症が進行してくると、咳や痰といった症状に加えて息切れや体重減少が起こりますが、末期症状と呼べるような症状はありません。
治療について
受診について
手続きや支援について
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ